皇后という地位にある美智子さん(旧 正田美智子)は、
80歳の誕生日に、宮内記者会の質問に文書で応えましたが、
その内容は、撤退した戦争否定ー平和主義に貫かれ、現安倍政権の政策(スパイ法・集団的自衛権・武器輸出)に対するアンチを明瞭にしたものです。
以下です。
「第二次世界大戦では、島々を含む日本本土でも百万人近い人々が亡くなりました。多くの民間船が徴用され、6万に及ぶ船員が亡くなっていることを昭和46年(1972)の観音崎の慰霊祭で知り、その後、陛下と何度かその場所を訪ねました。戦後70年の来年は、大勢の人たちが戦中戦後に思いを致す年になろうと思います。
世界のいさかいの多くが、何らかの報復という形をとって繰り返し行われてきた中で、わが国の遺族会が一貫して平和で戦争のない世界を願って活動を続けてきたことを尊く思っています。
遺族の人たちの、つらい体験を通して生まれた悲願を成就させるためにも、今、平和の恩恵にあずかっている私たちが絶えず平和を志向し、国内外を問わず、争いや苦しみの芽となるものを摘み続ける努力を積み重ねていくことが大切ではないかと考えています。」(太字は、武田による)
安倍政権をはじめウヨク政治家たちは、苦々しい思いのことでしょう。天皇制を利用して「国体思想=靖国思想=日本的国家主義」を復活させたい人々は、胸中、穏やかではいられません。
武田康弘