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前後しますが、以下のやりとりが先にあり、上に続きました。
武田 康弘
それから、パリでは、ぜひ、ルーブル美術館の近くにあるカルーセル庭園で、マイヨールの一八体の彫刻群(豊かな女性像)を。写真で見せて!
これらの彫刻は、マイヨールが72歳の時に最後に出会った美しいモデル・ディナ・ヴィエルニ(当時まだ15才でマイヨールを敬愛し、彼の死まで10年間を共に過ごした)により後年寄贈されたもの。かのアンドレ・マルローの大いなる支持を受け、すばらしい庭園に林立しているはず。
そのディナ・ヴィエルニが、マルローの全面的な協力をえて建てたのが、小さいが内容の濃いマイヨール美術館です。ここはどうしても行ってほしいな~~
内側からの湧出、内的充実の極みのマイヨールは20世紀最高の彫刻家だとわたしは確信しています。
染谷 裕太
マイヨールの彫刻は一応予定に入っていましたが、分かりました。必ず行きます(笑) パリには少し滞在するので美術館の方も。一応明日到着予定です。楽しみだな~(笑)
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染谷 裕太さんが新しい写真28枚を追加しました
タケセンリクエスト、マイヨールの彫刻。
室内のはオルセー美術館にのもの。屋外のは全てカルーセル庭園。マイヨール美術館は10時過ぎに行って閉まっていたので休館かと思ったら、後で調べたら10時半開館だったので出直し。
写真を簡単と思ったことはないけど、いやしかしこれは撮るのが難しい(笑)
コメント
武田 康弘
いや~~~~素晴らしい!!
マイヨール彫刻群、よく撮ってもらい感謝だ!!
美術図鑑や本(「マイヨール」評伝)にある写真では印刷が悪く、ディテールが表現できていないので困っていたが(唯一、小学館の世界美大全集は優れているのだが、少ししか写真がない)裕太君の写真ではじめて全貌が明らかになり、とても嬉しい。
構図や光線もよく、ロダンと異なり写真になりにくいマイヨールのすばらしさが伝わる。内的充実の極み、内側から湧出する力が!!
染谷 裕太
おお、良かった(笑) カメラの良さに非常に助けられてます。流石史上最高のコンパクト。マイヨール美術館の方は今から行ってきます。あと少し調べたらマイヨールの出生地にも美術館があるのですね。ボリビアで会ったフランス人に会うために予定変更でローマじゃなくスペインのマドリッドからエジプトに飛ぼうと思っているので、そちらも訪れてみようと思います。
武田 康弘
裕太君の「河」の写真、発表されている写真(美術全集とネット上)でダントツの1位だ!いま西山君も比べて、「おお!」と感嘆。
で、いま授業中で、今日は、宗教表象の問題から深く面白い話をしたよ、写真送るよ。
染谷 裕太
一位!なんか気分よいです(笑)
授業は相変わらず充実して楽しそう! いま内田さんとやっている超越性原理の問題ですね。宗教を超えられるか否かの核心点と思いますが、うん、面白そう(笑)
マイヨール美術館の方ですが、いま閉館中で来年の9月に再オープンのようです。なんとも残念。たぶん出生地の方の美術館はやっているでしょうから、そちらでよいものがあれば買って送ります。
武田 康弘
うん、どうもありがとう。いろいろ収穫あるね、ありすぎのフランス(笑)。
出生地はギリシャに似ているとのこと(マイヨール本人談)。たのしみ~~。
宗教を超える話、面白いよ、みな興味津々。わくわく。
染谷 裕太
なるほど。確かにスペイン国境沿いだからピレネーの山々を後ろに、正面は地中海ですから、山がちなギリシャと似ているのかも。
武田 康弘
「河」だけではなく、「山」も「とらわれの」二枚も他にないよい写真だし、ヴィーナスをこのように撮った写真もない。す ば ら し い~~~
染谷 裕太
晴れ予報でしたがそう上手くはいかなかった(笑)
武田 康弘
3人のニンフ、理想化しない美ー自然法爾にという親鸞の言葉を思う。
武田 康弘
イル=ド=フランス (フランスの国土を象徴する古典的名称)、
少し広角のレンズで近くからなので、その「誇らしい美」が際立つ。
凱旋門と重なりいかにもフランス=パリ。
武田 康弘
写真は、1944年、マイヨールの死の年(82歳・交通事故)にディナ・ヴィエルニ(25歳)と。
彼女は15歳の時からモデルとしてマイヨールに尽くしたが、彼の死後にアンドレ・マルローの全面的な協力を得て、マイヨールの彫刻群をこの公園に設置。また、マイヨール美術館を建造して運営にあたった。
染谷 裕太
あの3つの作品が75歳からという高齢でつくられたのは、最後に最高の出会いがあったからなんですね。それにしても、あれを70過ぎてから創るのか。信じがたい。人間の、外からでなく、内から溢れてくるエネルギーの成せる業ということでしょうか。
武田 康弘
「河」は81才、なんとも信じ難いが、ネオテニーとしての人間そのものだ。人間賛歌じゃ! 日本の型ハマりー「〇〇らしく~」という人間性抑圧文化と正反対。「エロースの生」は死んでも死なない人生を与えるのだ!!
染谷 裕太
人間賛歌は、まさに古代ギリシャ!
彫刻のタイプは全然違っても確かにマイヨールはギリシャに通じるものを感じます。世俗的じゃなくて理念的。
武田 康弘
うん、ルネサンスも飛び越えて古代アテネに直結するような、だね。女性の肉体という理念化しにくい(男性より自然性が強く、肉感的なエロスをもつ)対象を、草木や空や海や川・・の自然物を丁寧に見る=詳細に観察し感じ入る、そこから理念化する。だから、古典のアテネが現代になったのだ。すごいことだよ。
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染谷 裕太さんが新しい写真7枚を追加しました。
もっとよく写ったものを撮りたいと思い、カルーセル庭園に性懲りもなく通っているのだけど、写真を撮っていると、彫刻(マイヨールの山)のおっぱいを触りながら写真を撮って喜んでいるムッシュ達がいた。その滅茶苦茶楽しそうにしている様子を見て僕も笑っていたら、「ウヒヒ。お前も好きだね」と言わんばかりの笑顔を向けてこちらをゆび指してくる。聞いてみたらパリでデザイナーの仕事をしているらしい。陽気で明るくてこっちも楽しくなるな。そして同時に、黒人の歴史を想うと逞しいよなと思う。
あと、アフリカ行きの日取りが決定した。
12月14日、スペインのマドリッドからエジプトのカイロへ飛びます。初めは、チケット安めなのと旅情的にローマからエジプトへ、と思っていたけど、トゥールーズ(フランス南西部)でボリビアの宝石の道で出会ったフランス人に会いたいのでスペインからに変更。残りひと月ちょいで南仏とスペインでは時間が全く足りないと思われるので、たぶんスペインはほぼバスだな。
エジプト古代最後の都アレクサンドリアから大河ナイルに沿ってサハラを南下、エチオピアで山岳を越え大地溝帯(グレートリフトバレー)へ入る。赤道をまたぎサバンナを抜けると再び沙漠。最後は大西洋を望みながらケープタウン、喜望峰までの長い旅路・・・。うーむ、こりゃーロマンだな。なんて凄い体験ができるんだ。今からワクワク!