(マイヨール「悲しみ」パリ・撮影・染谷裕太)
わたしは、以下の「日刊ゲンダイ」の見方と全面的に同じです。
いま、市民主権の民主政を元から終わらせる=明治政府のつくったニッポン主義に戻る可能が高いのです。自立する個人は消去されます。ニッポンと日本人の自覚が薄い者は、外され、排除され、不利な目に合わされることになります。普遍的な「人間性」は二の次にされ、「日本人性」が優先される戦前の狂気思想の復活です。
このままでは、必ずそうなります。
「戦前回帰」(明治維新政府の思想=国体主義)という恐ろしさを自覚し、それとの思想的闘いが必須です。凄まじい現実は、すぐ目の前です。
豊かな人間性をつくる【フィロソフィ】を持たなければ、必ず負けます。その日に向けてのカウントダウンが始まっています。国体思想という公共悪への強い自覚を!!
武田康弘
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大阪W選勝利で加速…【橋下市長&安倍首相“野党潰し”の密約】
日刊ゲンダイ / 2015年11月25日 9時26分
橋下徹
大阪維新の会
【「安倍首相とは考えが合う」とヨイショ】日刊ゲンダイ
ダブル選挙で2勝した「大阪維新」。さっそく強気の姿勢を見〉せている。松井一郎府知事は来夏の参院選に全国規模で候補者を擁立する方針を表明。政界引退を表明しているはずの橋下徹・大阪市長とともに戦略を練るという。この先、大阪維新はどう動くのか。安倍官邸との密約説も流れている。
今回のダブル選、自民党は候補者を擁立したものの、支援体制は“形だけ”だった。
終盤劣勢が伝えられ、党幹部を投入したが、「安倍首相や菅官房長官が入らないんだから本気じゃなかった」(自民党議員)。一方の橋下市長も街頭演説で「安倍首相とは考えが合う」とヨイショしまくり、安倍首相―橋下市長の蜜月が強調されるばかりだった。
「参院選に向け、両者の水面下の連携はますます強まるでしょう。6月に安倍首相、菅長官、橋下市長、松井知事の4者で会食した際、『憲法改正に維新が協力』ということで話ができているといいます」(前出の自民党議員)
今後、大阪維新は何を仕掛けるつもりなのか。
まずは野党連携つぶしだ。維新の党の分裂騒動は訴訟にまで発展し、収束のメドが立っていない。橋下サイドがこのゴタゴタを引っ張り続けているのは、その間は松野維新が野党再編に踏み出しにくくなるという計算がある。
さらに参院選の全国規模での候補者擁立は、野党の“選挙協力”をつぶすのが目的だという。
「敗北覚悟で1人区に“捨て駒”のような候補者を立てる。いま野党は、統一候補を立てて、自民VS野党の戦いにする構想を進めていますが、大阪維新の候補が与野党対決に割って入れば、結果的に与党を利することができるわけです」(官邸事情通)
トドメが橋下市長の政界復帰・国政転身だ。来夏が衆参ダブルになれば衆院に出馬し、参院選単独だとしても、その後の鞍替えを見越して、出馬する可能性もあるという。
「6月の4者会談で橋下さんが安倍首相に国政転身を誘われた、というのが大阪維新内の共通認識です。なんやかんや言って、橋下さんは不完全燃焼。都構想も実現できていないし、国政政党としても、石原慎太郎氏と組んだ結果、中途半端に終わった。橋下さんの性格から考えても、国政リベンジはある。大阪維新が2勝したことで、自信を強めているはずです」(大阪維新関係者)
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。
「大阪維新は憲法改正を含め安倍首相に協力するのですから、実質は与党です。しかし、来夏の参院選までは、野党の票を食うために、『是々非々』で野党色を打ち出していくのでしょう。参院選後に安倍首相寄りのスタンスを強める戦略なのだと思います」
大阪維新は間違いなく自民党の補完勢力だ。狡猾なまやかしに有権者はだまされてはいけない。