簡明な真実を見ないふりをする人が多く、「性的」であると言って非難する言い方が流行っていますが、性的な臭いがする、と非難するならば、何かしら魅力ある営なみは、芸術はもちろん学問も仕事もすべて「性的」であると言って非難されることになります。
魅力あると感じるあらゆる物品・事象・営み、そして人間存在は、すべて「性的」です。
こんな当たり前のことすら分からない人が多く、自分は性的でないイコール正常といわんばかりの言説で溢れます。呆れ返ります。それは、わたしは灰色でなんの魅力もありません、と言っているのと同義です。
その昔、フロイトがあんまりほんとうのことを言うので、ウィーンでは貴婦人!?たちが「なんてイヤらしい!」と非難しました、わたしはイヤらしくないのよ(笑)と。こういう自己欺瞞=お笑いレベルの話が今日も続く。 ああ、恥ずかしい限り。
クリムト (ウィーンの孤高の天才)
武田康弘