思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

自民党桜田よしたか議員への質問状ーー桜田事務所からの確認メール。

2016-01-14 | 社会批評
以下は、わたしがいま出した、「桜田よしたか自民党衆議院議員への質問状」を受理したとの桜田事務所からの自動返信メールです。
 
 
お問合せありがとうございます。下記の内容を承りました。 追ってご連絡差し上げますので、しばらくお待ち下さい。


 ご質問内容 

 わたしは、我孫子市に住む一人の主権者ですが、
あなたの従軍慰安婦にたいする発言は、事実認識と総合判断に著しい誤りがあると思いますので、訂正し、謝罪してほしいと思います。

 従軍慰安婦問題では、わたしの友人の泥憲和さんが、以下にようにきわめて説得力ある説明をし、わたしの主宰する「白樺教育館」ホームページでも紹介していますので、まず、これを読まれ、認識を新たにしてください。

http://www.shirakaba.gr.jp/home/tayori/k_tayori157.htm

 
次に、Fbの泥さんの今日の発言ー説明をお読みください。公平・公正で極めて説得力に富む言説と思いますが、如何ですか。

 【慰安婦強制連行説について】

 朝鮮半島と台湾において慰安婦を強制的に拉致連行したことを証明できる史料はなく、元慰安婦でそういった証言をしている人は、少なくとも韓国側にはきわめて少なく、拉致連行を見たという目撃証言は皆無です。
  そこで私は当該地域での拉致連行は確認されていないと述べています。
  これは事実を述べているだけなのですが、これについてあろうことか、第三者に対して以下のように詰問している人がいました。

 「おい、泥さんは少なくとも銃剣突きつけた日本軍による拉致はないと認めたぞ。日本が何を謝ればいいのか、答えなさい。元慰安婦の方のどんな証言に基づくどんな行為に対して日本は謝罪しろって言ってんの?」

 おいおい、待て待て。早とちりするな。人のツイートを都合よく使ってくれるなとちょっと腹立ったんで、以下の通り連続ツイートしました。

①私は「日本軍による拉致はないと認めた」のではなく「確認できない」と述べています。あと、なぜそんな偉そうな態度がとれるのか不思議です。拉致的連行が確認されていなくても日本側はそんなに大威張りできない理由があるので連ツイします。

②A氏がB氏を殴る蹴るし、抵抗しても無駄だと思い知らせたあとで「財布を出してくれないか」というので、B氏は大人しく財布を差し出しました。これは合意に基づく自発的行為でしょうか、それとも強要でしょうか、あるいは強盗でしょうか。

③慰安婦の募集はかなりの程度、A氏とB氏の関係性の中で行われました。日本軍は甲午農民戦争や三・一独立運動などを血みどろの弾圧で鎮圧しました。日本に抵抗するあらゆる社会運動を厳しく弾圧し、強権支配体制を敷きました。

④戦時動員に関しても朝鮮の末端行政機構を用いての強制的な人員徴発は、日本側の資料から明らかです。朝鮮の民衆は大日本帝国政府の要求を拒むことができなかったのです。そのような力関係の下で、軍の意向を受けた業者が面長を通じて女性を募ったら・・・

⑤数万人の民衆を殺害して打ち立てた大日本帝国の長年の支配の下、あえて暴力的手法を用いなくても、官憲と業者は平穏に強制力を行使することができる状態でした。殴る蹴るしたあとで「財布を出せ」というようなものです。この関係性を無視してはなりません。

⑥軍の威光を背景に軍属の身分で女性を集めていた業者は、それ以前から内地で内外両務省のお墨付きも得ています。求められた面長が後難を恐れて貧しい家の家長に因果を含める、家長は高額の前借金に納得して娘を差し出す。これ果たして自発的な応募なのかなあ。

⑦行き先も告げぬまま娘を軍の御用船で運び、娘に軍属のような身分を授けて軍が宿舎等の手配を行い(昭和43年の日本の国会答弁)、女性との契約では現金を支払うはずが軍票を渡すという騙しの手口で働かせて、憲兵の監視下に置いた。どうなのこれ。

⑧応募にはさまざまな事情や形態があったとはいえ、総じて本人の自発によらない形で徴募され、強制的環境の下で過酷に使役され、敗戦となれば連合国司令官の命令がなければ現地に置き去りにされていたかも知れない。貯めた軍票は紙くず。これが慰安婦の境遇でした。

⑨こういったことすべてを国家や軍が指図したのではありませんが、小さな違法行為を要請し、あるいは黙認し、積み重ねたあげく、大きな悲劇を招いたのは逃れられない事実です。こういったことについて政府が責任を認めて総理が謝罪するのは当然ではありませんか?

⑩「いいや、もっと酷いことを日本はしたのだ」と韓国の人々はいいます。そうかも知れないし、そうでないかも知れません。多くの資料を焼いてしまった所を見れば、よほど後ろ暗いことがあったのだという疑いを否定し去ることはできません。

⑪「文書がない、資料がない」といいますが、「あったはずの渡航資料などを焼いてしまったのが日本の官憲だったくせに虫の良いことを言うな」、被害側はそういうだろうし、言われるのは日本側の不徳のゆえなのだということを忘れてはなりません。

⑫ともかく、一切の資料がないとしらを切り続け、ないはずの資料が出てきたらその範囲内のことだけをしぶしぶ認めるということを繰り返してきたのが日本政府なのです。「大ウソつき」と非難されるべきは、まずは日本政府であることを肝に銘じましょう。終わり

 ということで、「韓国政府は態度を二転三転して日本を攻撃するな」という人は、そのような行為を誘発しているのが日本政府の二枚舌、三枚自他なのだという面を無視してはなりません。
  私も韓国政府の手のひら返しが正しいとは思わないし、そのことを批判もしていますが、他人のことを言う前にまずわが身を顧みるのが人の世のルールであり道理です。

 相手を非難するばかりでは相互理解は進みません。
  私はそういった立場に立つので、ときには慰安婦問題で共通の立場に立つべき人たちから批判されても、自分の原則に立ち続けます。

 事実は曲げない、話を盛らない、一方的な事ばかりいわない。
  これが私の三大原則です。

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自民党本部で十四日開かれた外交・経済連携本部などの合同会議で、同党の桜田義孝元文部科学副大臣(衆院千葉8区)が慰安婦について「職業としての売春婦だった。それを犠牲者だったかのようにしている宣伝工作に惑わされすぎだ」と発言した。日韓両政府は昨年十二月末、慰安婦問題に関し、日本が軍の関与や政府の責任を認める内容で合意している。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で「いちいち議員の発言に答えるべきではない。昨年に日韓両外相が合意したことに尽きる」と述べた。政府筋は、日韓関係に与える影響について「全く心配していない。日韓合意で決まったことを、それぞれが行っていく」と話した。

 桜田氏は十四日の会議で、売春防止法が戦後に施行されるまで売春は仕事だったとして「売春婦だったということを遠慮して(言わないから)、間違ったことが日本や韓国でも広まっているのではないか」と述べた。

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武田康弘

我孫子市白樺文学館初代館長
元参議院行政監視委員会調査室客員調査員(日本国憲法の哲学的土台について講義)

 




 
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