思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

わが友、松橋桂子さん亡くなる。

2017-04-02 | 学芸

31日、わが友の松橋桂子さんが亡くなりました。真っすぐに生き抜いた見事な人生でした。一生独身でした。

孤高の天才作曲家、清瀬保二さんを最期まで支えた松橋桂子さんは、詳細な大著『楷書の絶唱ー柳兼子伝』を現わし、日本のルネサンンスとも呼ぶべき「白樺派」に新たな視点から光を与えました。兼子さんの偉大な業績は、この書によりはじめて世に知られることになったのです。

頭脳明晰な松橋さんは、清瀬保二長男夫妻から絶大な信頼を得、また、柳兼子のただ一人の内弟子=大島久子さん(今年92歳)との友情は、兼子さんの復権に大きな力となりました。わたしが、我孫子市に「白樺文学館」を創設した時(建設費用と発案はわたしの哲学会の生徒であり友であった佐野力さんによる)、柳兼子さんを白樺派の中心人物の一人として加え、地下に音楽室をつくったのは、松橋さんの著した『柳兼子伝』との出会いによります。

今日は、白樺同人(副館長)の古林 治さんに頼んで、クルマで松橋さんの公団に行き、北海道から上京している二人の妹さん(松橋さんは10人兄弟)と長時間にわたり思い出話をし、清瀬保二さんについて書かれた手書きの資料=詳細な年表などと、たくさんの楽譜を頂いてきました。カセットテープやLPなども。白樺教育館に保存します。

妹さんお二人。
わたしの撮った写真(白樺教育館で)が飾ってありました。
郷里の釧路のお墓に入るそうです。妹さんの敷地は2万8千坪とのことで、      

あまりのスケールに唖然としました。後で、大きな写真を送ります。

 

一日に3時間の練習を欠かさなかった松橋さん愛用のグランドピアノは、大変よい状態でした。
  


松橋さんが上京して、劇団に所属していた若き頃の写真です。



1981年9月  清瀬保二さんの葬儀で。弟子の武満徹(51才)松橋桂子(47歳)

中野区 白鷺の公団 19ー20  古林さんのクルマ

 

武田康弘(「白樺文学館」初代館長・「白樺教育館」館長)


 

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テリー・伊藤さんは、また安倍政権のよいしょ。篭池理事長と安倍首相の切り離しに必死。

2017-04-02 | 社会批評

篭池理事長と同じく「戦前思想」への回帰=教育勅語肯定という思想の持ち主である安倍首相サイドは、篭池氏が可視化してしまった愛国主義教育への国民とマスコミの反発ー忌避に慌てて、篭池氏の法令違反や個人的な問題にみなの意識を向かわようとしています。戦前思想の肯定というドイツでは犯罪として処罰される罪を犯している安倍政権の思想問題(=これが本丸)に目が向かぬよう、必死です。

その路線を進めるのが、テリー・伊藤などの芸能人であることは、今朝のテレビでよく分かりました。問題の本質=思想的同一性を突くのとは逆に、篭池という人間の特殊なキャラクターにずらし、「あんな教育、現代に通じる訳がない、まっとうなウヨク!?が気の毒」という意味不明のコメントで、唖然です。

1948年6月に国会で廃止が決議された「教育勅語」をよしとする閣議決定をした安倍内閣、国権の最高機関である国会での議決を無視し、それを内閣で覆すという正真正銘のファシズムの政権が「よい右翼」!?で、篭池は「悪い右翼」。

ほんとうは、篭池理事長は私人としての右翼で、安倍政権は、国家権力を私物化して事を進める右翼、ということです。反論出来る方、いますか? 悪さの程度で言えば桁違いの悪=公共悪です。繰り返しますが、ドイツでは戦前思想は、民主主義の敵として取り締まりの対象です。公職にはつけません。わたしたちも物事の本質を知らないと怖いことになります。



武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員「日本国憲法の哲学的土台」を講義)

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羽生結弦君と宇野昌磨君、「個人」としての優しさと強さの魅力ーー新しい世代の自由な飛翔に乾杯!

2017-04-02 | その他



今日、アイススケートを見て、感動しました。

金メダルと銀メダルを獲得、という意味ではありません。

二人の若者のしなやかな強さと美しさに見惚れたのです。

ニッポンチャチャチャという軽薄さとは無縁の「個人」の強さと魅力です。

足は大地に根を張って心は宇宙を駆け巡るーー見事な舞にドキドキしました。

二人とも女性的な美しさをもつ美男子で、優しさと強さを併せ持つ若者。新しいタイプの日本人で、実にいい。

表象台でもフェミニンな美しい衣装で、ネックレスをして、とりわけ目立ちました。

日本のスポ根というレベルをはるかに超えた、みごとな一人の人間です。

アナクロニズムの政治世界とは対極にある二人の魅力ある「個人」に乾杯です。

 

武田康弘

 

 





 

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