最低・最悪の国家とは、警察官や軍人が大きな顔をしている国です。北朝鮮をみればわかるでしょう。
警察や軍関係者が尊敬され、ふつうの市民の上に立つような社会は、最低国家です。それは戦前の日本ですが、市民の自由はなく、政府批判者は非国民とされました。
彼らが大きな顔をして市民を上から目線で見るような社会は、まったく民主主義国=主権在民の国ではありません。
警察や軍というのは、黒子となり、市民社会=市民的自由を守るのが本来の姿です。これは、民主社会の原理であり、絶対です。
こういうことも分からないで政治に携わる保守政治家には、親や祖父が戦前に市民を抑圧あるいは弾圧した張本人であることが多いのですが、
おぞましい過去の行為を反省しない子孫に再び政治の表舞台での活躍を許しているのは、いかに日本が遅れた国であるか、その象徴と言えます。
いつまでも政治の最低国家では情けないですし不幸です。市民精神を土台とする民主政治=自治政治の日本に変えなければ、戦死した兵士も米軍の爆撃や原爆で殺された多くの民間人も浮かばれないはずです。
国体思想=靖国思想と呼ばれる戦前思想をきちんと廃棄しなければいけません。
市民の市民による市民のための政治をつくりあげていかなければ、前には進めないのです。
武田康弘