思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

本日の「恋知の会」 白紙からのデモクラシーの話となりました。

2017-06-14 | 恋知(哲学)

今日の「恋知の会」は、時間延長で6時過ぎまで。
大阪より初参加の上田さんの質問から、民主制ー民主政とは何かの話となり、白紙に戻しての説明をしました。

民主性ー民主制ー民主政を根源的にお話しすると、人間とはなにか、どのような生が人間に求められるのか、人間と他の哺乳類との違いはなにか等の考察となり、人間の生き方・存在仕方を問うことと重なります。

古代アテネでペリクレスがデモクラシーを宣言したことは、ソクラテスの恋知(フィロソフィー)を可能としましたが、またデモクラシーはフィロソフィの営みに支えられないと形骸化してしまいます。それを証明するようなお話となりました。

一つ、きわめて重要な原理の確認をしました。上田さんも理解していませんでしたが、デモクラシーとは、どのような考えも自由なのではなく、【互いの自由と対等性を認め合う】ことを原理とする思想であり、それに反する思想は認めません。

デモクラシーとはなにか、という本質論は、大学でも教えていません(わたしは白樺教育館での他にいくつかの大学で教えてきました)。日本の後進性、知的退廃はほんとうに困ったものです。東大法学部にも講座がありません。

参加者は10名でしたが、話が切れず、集合写真は撮れませんでした。以下の2枚は、対話式授業の後、残って話していた上田さん、古林さん、麻生さん、稲田さんのスナップです。

武田康弘

 

 

コメント (2)
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