思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

佐川氏ではなく、当時の理財局長だった迫田英典氏(安倍首相と同じ山口県出身で森友のキー)こそ。

2018-03-12 | 社会批評


 

 迫田前理財局長は国有地を管轄する部門の“最高責任者”だったわけだが、氏をめぐっては、森友学園側が近畿財務局で統括管理官と大阪航空局調査係とで話し合いを行った前日である9月3日(2015年)に安倍首相と面談。森友学園と国が交渉を行っていた翌日には安倍首相自身が来阪し、テレビ出演を行い、さらには翌5日に昭恵夫人が塚本幼稚園で講演し、名誉校長に就くことが決定するという“あまりに奇妙な流れ”がある。しかも、理財局長に就任した2015年7月以降、迫田氏は安倍首相と半年のあいだに5回も面談。主計局長や主税局長と違い、傍流の理財局長がこんなに頻繁に総理と会うというのは異例のことだ。


再録ですが、全文は、以下にあります。
国税局長官=迫田英典、安倍首相夫妻、稲田夫妻と父、松井一郎と橋下徹ー「戦前思想」復活のための結束=『森友学園』

 

 

武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員)

 

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森友問題 首相官邸での昭恵氏へのインタビュー記事ー夫妻が共有する神道思想。

2018-03-12 | 社会批評

 以下は、1年前「文芸春秋」が『徹底取材』と銘打って、石井妙子さん(ノンフィクション作家)に依頼し、首相官邸で安倍昭恵氏にインタビューした記事(2017年3月号)の一部紹介です。

 首相官邸でのインタビュー。

部屋の隅には秘書が控えていて、会話をメモする。現在、経産省や外務省から夫人付き秘書として派遣されているのは計五人。首相夫人に公費で、これだけの秘書がつくようになったのも、第二次安倍政権からという。やはり夫人といえども、公人なのだと改めて思う・・・」

  お嬢さまとして育ち、「女の子はおしとやかに育ち、結婚するのが当たり前の幸せ」と思い、幼稚園から聖心女子学院に通い、エスカレーターだが、「勉強は嫌いでしたし、スポーツを頑張ったわけでもなく、勉強しないと四年制の大学に進めないと先生に注意されましたが、『それならいいです』という感じでした」それで、二年制の聖心女子専門学校に進んだ。

 24歳で安倍晋三と結婚、晋三は、父の晋太郎の秘書をしていたが、父が急死したので、地盤を引き継ぎ、山口一区で当選して、「政治家の妻」になる。

 第一次安倍内閣がひどい終わり方をし、「どん底を味わいました。もう一度総理になるなんて想像もしなかった、これからは、政治家の妻ではなく、自分の人生を生きたいと強く思いました」 
 そこで大学院に進学し2年間学んだが、「読んだ本はみんな忘れてしまい、論文もすごく手伝ってもらって書いたので、あまり偉そうなことは言えません。正直なところ苦手でした。また、グループディスカッションなどを通じて、気づかされたのは『自分の意見』がわたしにはなかったことでした」

 それと『神社めぐり』をはじめたこと。そこでスピリチュアル系の人々や神社関係者、ニューエイジ系の自然科学者との交流を深めていく。とりわけ大きな影響を受けたのは、スピリチュアル界の有名人である江本勝(2014年死去)。彼を信奉していたのは、もともとは安倍家であった。晋三が毎晩、寝る前に祝詞のようなものを唱えるのは、そのため。

 昭恵は、この江本勝と、熊本にある幣立(へいたて)神宮に行き、いろいろと学ぶが、江本は、「1万5千年前から続く日本最古の神社。宇宙人が天孫降臨の場としたことに由来する」「日本研究をして分かったのは、天皇様、神社、そして大麻です。毎日のように宮司さんたちが一生懸命純粋な祈りを捧げることによって、日本という国と宇宙のフリーエネルギーとを結ぶ結界ができているわけ」と言う。

 また、彼の福島県の放射能の汚染水を「愛と感謝の祈り」を日本中から送れば浄化できる、を信じて、昭恵夫人はネットを通じて「江本先生からのメッセージを実践しよう」と呼びかけている。

 昭恵は、彼がいう大麻の霊性を強く信じるがゆえに、大麻栽培で若者たちが逮捕されてもブレない。

話の中で何度も「神様がそう思っている」「自然の神様がそれを望んでいる」と言い、スピリチュアル的なものや神道への傾倒が強く、「大麻は霊性の強い草で神事には欠かません」と話す。

  また、昭恵は、自身が経営する居酒屋を含む種々の飲み会の席で、よく酔って夫に電話し、傍らの人にケイタイを「はい」と手渡すという。そういうことをされて喜ばぬ人は少なくない。

  インタビュアーの石井さんの結語は、正鵠を射るものと思います。

 これまであまりにも「反原発」「反防潮堤」のイメージが強く、夫とは異なる意見をもつファーストレディーと喧伝された結果、首相とは対照的な価値観をもっていると思い込んでいる人も多いようだが、それは彼女を見誤っている。
 むしろふたりは価値観の基礎の部分を共有しており、結びつきが強い。だからこそ枝葉末節に属する活動については何もいわない、という安定した関係性を築いているのだ、とわたしは感じられる。

 夫婦の小さな差異ではなく、共有する価値観に、むしろメディアはもっと目を向けていくべきと思う。・・・
 論理的に考えることが苦手という昭恵の知識はどうしても耳学問的だ。そこにスピリチュアリストや一部の神官たちとの共鳴が生じたのだろう。

 反原発、反防潮堤、大麻、農業、天皇、神、宇宙、夢、平和・・・・といった彼女のキーワードは、彼女の中では矛盾なく、すべてつながっいている。そのベースにあるものは、日本を神聖視する、危うさを含んだ、少し幼い思考ではないだろうか。

 今年4月、日本初の神道系小学校瑞穂の圀記念小学校」が開校されるが、昭恵は名誉校長に就任する予定だ。
 同幼稚園では、教育勅語の朗誦、自衛提への慰問、伊勢神宮への参拝といった、戦前回帰の教育が行われており、昭恵は、そこに感銘を受けたと語っている。伊勢神宮のある三重県でサミットをやるように提言し、男系天皇の維持にも夫以上にこだわっているとの噂もある。・・インタビューの最後に聞いた、答えは、思った通り明快だった。
「世界の王室と比べても日本の皇室は特別なもの。二千何百年、男系で守ってきたのだから、続けるべきと思います」

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 この記事を読むと、成蹊のエスカレーターで勉強嫌い、耳学問でしかない夫の安倍晋三とピッタリなことがよく分かります。

 なお、テレビ東京の報道(7分間のビデオ)は必見です。

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