昔の指揮者、ちょっと思い出すままに~~~
クレンペラーは、悠然 雄大 磐石。 まるで自然物のよう。山脈であり海である。
対照的なカラヤンは、流麗。スポーツカーのよう。人工物であるゆえの分かりよさ。好きではない。
ムラヴィンスキーは、鋼、強靭そのもの。完璧。
クリュイタンスは、お洒落、洗練された美。粋。パリ。 ラヴェルとベルリオーズは最高。1964年の来日のライブの「幻想」は凄い。
ミンシュは、豪快。細部に拘らない。
ベームは、優秀な職人。
ケンペは、内側からの音楽で、誠実。
ヨッフムは、自由で豪快。 モーツァルトとブルックナーは見事。
バーンスタインは、情熱的な天才。人のよいアメリカ人。デフォルメのマーラーは面白い。
ショルティは、ビシ、バシで、合理的。
レイボヴィッツは、鋭く大胆、作曲家の視点で描き、魅力的。ベートーヴェン交響曲全集の面白さ。サティ「ソクラテス」は最高!
チェリビダッケは、壮麗・厳粛な宗教儀式、閉口する。
デイビスは、落ち着き、英国的な格調、かつ劇的。ベルリオーズ「レクイエム」(ドレスデンでのライブ)はダントツ。
ヴァントは、緻密、学者。面白くない。
マゼールは、クリスタルのような輝きの音楽。悪ガキ(笑)
プレートルは、自由でエロース豊かな音楽、最期は、愛すべきお爺さん!
最も好きなのは、クレンペラー そして クリュイタンス。
実演を聴いたのは、ムラヴィンスキー(1973年・東京文化会館)で、圧倒されて唖然・呆然。
武田康弘