思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

世間価値の内面化は、不健康を生み、大損です。人生の失敗

2019-08-20 | 恋知(哲学)

 現代人は、なにかしら強迫神経症ぎみの人が多く、学習でも、体験でも、時間をかけてじっくり取り組まないので、バタバタして身になりません。

 いろいろ多くのことをやり過ぎると、体験(実体験でも学習面でも)は自分のものとはならないで、落ち着く場所をえません。落ち着かないとそこから芽が出て、花が咲くことがありません。体験の意味が他者への優越意識へと堕ち、自分の血肉にならず、かえって精神の安定を欠く結果を招きます。

 親や教師や友人らによりなにがしかの劣等意識を植え付けられると、それを跳ね返そうとして、なんでも知り、出来る自分を目がけようと頑張ってしまいます。そうなると精神の落ち着きを無くしてしまい、攻撃性の気分に囚われ、他者に勝とうとします。今まで「哲学」にひかれて私のところに来る人(主に男性)には、そういう人が多く、哲学の深い思想を「結果」として学ぼうとする(それはアウトです)ことにより、他者への優越のアイテムとしてしまいがちです。

 事実学(受験的な知)ばかりの日本では、最高学歴があっても(あるから)知らない・分からないことを、わたしが示し、教えるでもなく教えるので、これほどの得はない、と思うのでしょう。ただし、自分の悩み(心の問題や家族の問題、価値観の問題、お金や地位など)が解決すれば、それでお終いとなり、世俗の価値に逆戻りです。その方が好都合と思うようになるようで、感謝どころかしばしば非難です(笑)。

  話を戻しましょう。何より大切なのは、ほんとうに自分がやりたいな、価値あるな(外的・世間的な価値とは無縁に)と思うことを見つけ、しっかり、じっくりと取り組むことです。他者の言葉や態度は気にかけず、落ち着いて続けることです。「他者承認」という強迫神経症から解放されないといつまでも不幸です。

  外的価値=世間的価値がどういうものかは、誰でも知っているでしょうが、それは、ただ知っているだけのことで、自分自身に内面化しないことが必要です。自分がどう考え、どう生きるか、という内的価値は、外的価値とは無関係です。惑わされない心のためには恋知が大切です。日々、生活世界の中で実践を続けることがないと、結局は外的人間になるほかありません。いつまでも「人間を幸福にしないシステム」に呪縛され、くぐもった生から抜け出せずに人生を終えてしまいます。

 天上天下唯我独尊=わたしはわたしです。他との比較ではないわたしの精神の自立が何よりも求められます。他者への優越意識や競争意識は、百害あって一利なし。

 他者=世間の見方・判断ではなく、自分自身の内なる心の声を聴き、それに従うことが、世俗価値を超える座標軸をもたらします。善美への憧れと真実の探求は、柔軟で強靭な意識をつくるのです。しっかりそこまでいかないと、結局は後戻りとなるか、あるいは、不安定=不健康な精神状態に陥るかになります。どちらも大損です。



武田康弘(恋知者)

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大馬鹿三太郎とは、日本政府とそれに誘導される日本人のこと。韓国を悪者にして損ばかり。うんざりする。

2019-08-20 | 社会批評

安倍政権は、ニッポンが偉い!の夜郎自大政権だが、国連では、安倍首相が演説に入ると、みな退場してガラガラ。テレビは、その様子を一切伝えないという北朝鮮と同じ国営放送。民放も同じ。

韓国を悪者にして、マイナス点ばかりをあげつらい、テレビは政府の意向を忖度して批判のオンパレード。

戦時中と同じ御用放送を、淡々と訳知り顔の嘘つきコメンテーターが、太鼓持ちを演じ(多額の出演料をもらい)、いい人!?アピール(笑・愚・呆)

韓国のマイナス面だけをクローズアップして角度を変えて繰り返し報道するー電通の考えた記号学の悪用です。

なんでいま国家主義の宣揚? それは、安倍政権の支持率維持のためです。外に敵をつくり、内部を政権党の意向通りにもっていく、昔から繰り返される権力者の常とう手段です。

いつまでも愚かで、何度でも騙される国民が多いと、政治家=権力者はらくちんです。

結果は、大多数の国民は大損です。得など何もありません。間抜けの集団です。外務省も政府も、理性(綜合的判断能力)に欠ける本質バカでしかありません。

心底、いやになります。この国。

 

武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員・国会職員たちに哲学と日本国憲法の土台を講義)

 

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昭和天皇の言葉!? 調子のいい部分公開が許されるのは、他国ではありえない酷い話です。

2019-08-20 | 社会思想

昭和天皇の言葉!?

このような調子のいい部分公開が許される国は、民主政の国では、世界中でただ一カ国です。

なぜ、これほどまでに愚かなのか?まるで、いつまでも天皇教という国家宗教の中にあるようです。

現政権と天皇家にプラスのイメージを与える部分のみを抜粋しての公開は、公開とすら言えないのです。詐術でしかありません。

こんな初歩的なことも分からず、遺族の意思とやらに踊らされるNHKという放送局や日本のマスコミのテイタラクには、ほんとうに呆れ返るしかありません。

理性=判断能力そのものが欠如しています。もし、昭和天皇がほんとうに戦争責任を感じ、自己批判の意識があったらのなら、退位する、と宣言し、実行すべきだったのです。それすらできない人間が、現人神と呼ばれ、主権者であった国がわが日本であった事実は、みなが明晰に認識しなければならないでしょう。

 

以下は、朝日新聞デシタルから(太字は武田)

終戦後に宮内庁の初代長官を務めた故・田島道治(みちじ)(1885~1968)が、昭和天皇との約600回に及ぶ面会でのやりとりを詳述した文書を残していたことがわかった。遺族から入手したNHKが19日、一部を報道各社に公開した。昭和天皇が国民に向けたおことばで戦争への「反省」を表明しようとこだわったことや、改憲による再軍備の必要性に言及していたことなどが記されている。 この文書は、1948(昭和23)年に宮内庁(当時は宮内府)長官に任命された田島が、翌49年2月から退官した53年12月にかけて昭和天皇とのやりとりを記した手帳やノート計18冊。全体は公開されず、NHKが報道し、遺族の同意を得た部分のみを抜粋して公開した。一部には「拝謁(はいえつ)記」と記されている。


武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員・「日本国憲法の哲学的土台」を国会所属の官僚に講義)

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