思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

ポール・ルイスのベートーヴェン「ディアベッリ」と、コパチンスカヤ&クルレンツィスの「チャイコスキーV協」の衝撃。驚愕の体験が続く。

2019-10-06 | 学芸

 今年2月11に初来日したギリシャ哲学に基づく革命家集団=クルレンツィス指揮・ムジカ・エテルナ(シベリアのベルミが本拠地)と同志の天才ヴァイオリン奏者=コパチンスカヤ(彼女は何度か来日しています)によるチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲は、
 墨田トリフォニーホールのすべての聴衆の度肝を抜き、会場は息もできぬほどの緊張感と、終曲での爆発的な解放感は、かつて誰も味わったことのない超絶の演奏で、あまりの内容の豊かさと表現の幅の広さと恐ろしくなるほどの鮮鋭さに、批評する意味を失い狂喜するほかない体験でした。


 今度は、10月1日に銀座王子ホールでのピアノ独奏。ポール・ルイスによるベートーヴェンのというよりピアノ曲の最高峰=ディアベッリの主題による変奏曲。これも、空前の名演奏で、50分が半分ほどの長さにしか感じられない変奏のコントラストの大きさと面白さで悦びでいっぱいになり、恐ろしいほど強靭で完璧なピアニズムに心身の内から熱が出て、言葉を失いました。

 この曲はわたしの最も好きな曲で、各種LPやCDで何百回も聞いてきましたが、ルイス自身による最高の名演奏(10年前のCD)をもはるかに超えて、鳥肌立ちっぱなしで呆然。クラシック音楽の恐ろしいほどの深みと大きさと強靭さ。頭の芯まで震え、全身が痺れ、恍惚となる超絶な音と音楽を前にして、ああ、なんともありがたい。至上の幸福でした。かみさんは興奮で眠れず、わたしも睡眠剤を飲む羽はめに(笑)

両日とも白樺同人をお誘いして、ほんとうによかった~~~!!

   
 2019.2.11  墨田トリフォニーホール。撮影・武田              2019.10.1   銀座王子ホール   撮影・武田

(☆こういう人と音楽を前にすると、改めて生まれによる差別の構造=天皇制の底知れぬ愚かさ、皇族という存在の茶番、即位の礼などの仰々しい儀式(内容なし)には心の底からぬんざりします。ああ、いつまでも愚か。超アナクロニズムを人のお金を使って(呆)。少し脱線、失礼・笑)


武田康弘

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神奈川県大磯町議会「安倍晋三首相に猛省を求める決議案」 賛成12、反対1で可決。(神奈川県新聞社)

2019-10-06 | 社会批評

 安倍晋三首相に猛省を求める-。森友学園問題を巡り、神奈川県の大磯町議会は3日の本会議で、こんな決議案が賛成多数で可決された。自民党系や公明党の“与党議員”も賛成し、歴代首相が別邸を構えた地の議会が現役首相に手厳しい意見を突き付けた格好だ。首相を名指しで批判する決議は、全国でも例がないという。

 町議会が賛成12、反対1で可決したのは、「内閣総理大臣 安倍晋三衆議院議員に猛省を求める決議」。学校法人「森友学園」を巡る決裁文書改ざんで大阪地検特捜部が財務省幹部を不起訴としたことに対し、「安倍首相への忖度(そんたく)に感じられるのは私たちだけでない」と批判。「政府を監視し、不正や疑惑を解明する任務を負っている」とし、首相に国会議員としての責務に専念するよう注文を付けた。

 提出者の柴崎茂氏は、台風15号による千葉県の停電に触れ「深刻な被害の中で内閣改造を行った。安倍首相は庶民のことをどれだけ考えているか。地方議会も見ているという姿勢を示したい」と説明。公明の奥津勝子氏は「自公政権ではなく安倍首相個人への批判で、私個人の思いとして賛成した」と話した。

 町議会局によると、他自治体の議会でも森友学園問題に絡み疑惑解明を求める意見書を採択したケースはあるが、首相個人を批判する決議は例がないという。

神奈川県新聞社

見事な議会で、感心します。正しい言動をする議会の見本と言えます。良識と良心のある市議たちにエールを贈ります。
(武田康弘)

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