テスト秀才が頭がよい、東大へは55段階云々(笑笑)というお勉強をさせるのが日本人の「エリート」家庭で、それに従うのが日本人のよい子です。
成績はいつもせいぜい中くらいで、複数科目で落第し、高校中退し、大学もようやくで、就職浪人(特許庁に伝手があったが初年度は成績不良で落とされた)だったアインシュタインは、日本の基準=東大生は優秀!という価値観=思想からは、まちがいなく落ちこぼれで、おバカでしかありません。
彼のような例は枚挙にいとまがないのです。
わたしが45年間にわたり見てきた子たちにも、アインシュタインタイプのすばらしい頭脳の持ち主はいますが、そういう子は、逆立ちしても東大には入れないですし、そもそも入ろうとしません。
日本という国には、実に単純で平板な人間評価しかなく、それは新興宗教の次元です。東大病という精神病であり、東大教という宗教の信者の集まりです。本質的に頭の悪い人の集まりといえます、
愚かな日本を象徴する話しですが、「東大病と官僚主義と天皇教の三者一体」が不幸で元から愚かな日本をつくっていることは、参議院調査室から依頼された原稿「キャリアシステムを支える歪んだ想念」にも書きましたが、この病はほんとうに根深く、いつまでも学歴=学校歴で自他を評価する愚かさから抜けられません。悲劇であり喜劇です。
武田康弘