思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

恋知・実存マークの意味は? 自由・理性・愛情について。

2021-03-18 | 恋知(哲学)

自由は、人間性の土台。「自由から逃れることはできない」「自由の刑に処せられている」(サルトル)という逆説的言い方もあるほどです。自由は、人間存在の原事実です。人間的な生を可能とするには、自由であることを明晰に自覚することが必要です。

理性は、部分的な知識=各個別学問の足し算とは次元を異にする頭の用い方で、総合的判断能力のことです。分析的な能力と記憶により得られる知ではなく、それらを手段として用いながら、全体的な総合判断をする力です。そのためには、自身の体験に基づく身体性を伴う認識をベースに、全体を俯瞰する直観知を磨くことが必要です。「論理ゲーム」を超えるセンスとイマジネールの豊かさが求められますので、日々の生活仕方を工夫しないといけません。紋切型の発想では、どれほど「優秀」でも理性は得られません。

愛情は、生命体としての根源で、愛情に乏しければ、すべてに意味がなくなります。愛情とは言葉ではなく、心身全体から発するよろこびの感情です。愛情は海であり、理性は船です。海のない船には、意味も価値もありません。

自由を中心にもち、理性がそれを取りまき、愛情がすべてを包む。それがわたしの創った恋知・実存マークの意味なのです。世界に広めたいと思います。


武田康弘

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