思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

ウクライナ問題の経緯と本質=アメリカの酷いやり口。NHKはじめテレビは大噓報道!!

2022-03-07 | 社会批評

以下は、fb友人の土田修さんの投稿です。

 2014年2月に親ロシアのヤヌコヴィチ政権を倒したユーロマイダン〝革命〟が起きましたが、キエフの中心にあるマイダン広場や市庁舎、労働組合会館を占拠したデモ隊の先頭に立ったのはネオナチのスヴォボダ(自由)や過激な極右集団•右翼セクターでした。デモ隊のなかにはナチスに協力してソ連から独立を図ったバンデラの肖像画やハーケンクロイツの旗が立ち並び、反ロシアを強調しました。

バンデラ
 その最中、オバマ政権はヌーランド国務次官補をマイダン広場に派遣し、在ウクライナ米大使と次期政権の枠組みを勝手に決めています。実際、暫定政権にはスヴォボダから3人の閣僚が入閣しました。オバマ政権による工作(恐らくCIAを使った)は、ヌーランドと米大使との密談が盗聴されたことで暴露されました。この電話の中でヌーランドが「EU、クソ野郎!」と言い放ったのは有名ですね。

 それはともかく、2014年の政権交代後、当時副大統領だったバイデンは、息子のハンターをウクライナ最大手の天然ガス会社ブリスマ•ホールディングスに取締役として押し込みました。この会社は脱税などでウクライナ検察が捜査を開始しましたが、バイデンが当時のポロシェンコ大統領に「10億ドルの融資を撤回するぞ!」と脅してショーキン検事総長の解任に成功しています。
バイデンはアフガン撤退でNATO諸国をコケにしましたが、そのNATO諸国に対する名誉挽回のために思いついたのが、自分が長年関わってきたウクライナへの介入ではないかと思います。

 バイデンは対戦車ミサイル(シャベリン)をウクライナに180基供与する一方、「ウクライナには派兵しない」と明言することでゼレンスキー政権を失望させました。これはプーチンに対し、軍事侵攻のゴーサインとも受け取れる発言ですが、ロシアのウクライナ侵攻によって、バイデン父子がウクライナから莫大な報酬を引き出し、合わせて安倍政権の対ロシア外交をも妨害した(拓大•名越健郎教授)事実を覆い隠すことに成功したともいえます。

 ちなみに前大統領のポロシェンコはウクライナの10本指に入る富豪(オリガルヒ)です。現在のゼレンスキー大統領はオリガルヒ批判をしていますが、実はウクライナ2番目のユダヤ人富豪コロモイスキーがバックについています。ハンターが取締役を務めているブリスマもコモロイスキーの所有です。ゼレンスキーが有名になったテレビドラマ「国の僕」を制作したのはコロモイスキーの所有するテレビ局です。コロモイスキーはポロシェンコの政敵で、一時イスラエルに追放されていましたが、ゼレンスキーが大統領になったおかげでウクライナに戻りました。

 話は飛びますが、今回のウクライナ侵攻の背景には、ユダヤ系とロシア系のオリガルヒの暗闘があるのかもしれません。
 
土田 修
いやあのオレンジ革命のティモシェンコも汚職政治家の1人で、首相時代の2009年に日本と調印した「グリーン投資スキーム」の資金を不正流用した疑惑がもたれています。それにオレンジ革命で大統領になったユーシチェンコはコモロイスキーに支援を受けていましたし、常にウクライナ政治はオリガルヒの影響を受け続けています。ティモシェンコはヤヌコヴィチ政権が倒れた後、出獄し、マイダン広場で演説しましたが、市民からは歓声とブーイングが相半ばだったと共同通信の小熊宏尚記者が書いています。
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