わたしが古代ギリシャからの使者と呼び、敬愛しているクルレンティスは、分かりやすく一口で言えば、けた違いの天才!
アテネで生まれ育ち、19歳のときからロシアの著名な音楽指導者イリヤ・ムーシンに学び、俗性にまみれるな、を信条としてきましたが、
現在、世界(欧州・ロシア・日本)のどこでも最もチケットの入手が困難な指揮者です。
その彼が、10年以上前にシベリアのベルミという地で、彼の掲げる強烈なまでのイデーに共鳴して、世界12か国から集まった凄腕の演奏者たちによりつくったムジカ・エテルナというオーケストラと合唱団は、驚くべき精度ですが、大胆なまでの個性と自由をもちます。いま、世界最高の音楽集団です。
全体主義的な昔のカラヤン・ベルリンフィルなどとは対照的で、恐ろしいまでに精緻ですが、各奏者が個性豊かに自由に歌い、奏します。音楽イデーを深く共有し、歌い方・奏し方は各自の個性でのびのびとです。全身からよろこびが溢れます。
第九は2年前に、二度目の来日を果たす最高の曲目でしたが、コロナ騒ぎで中止となり、なんとも残念でした。初来日の時ー2019年は、チケットが買えました(3公演とも完売でした)が、中止となった二度目の来日では、サントリーホールでの2日分のチケットは、10時発売で3分以内にすべて売り切れで、大多数の人は買えませんでした。わたしは、発売前に三越劇場で購入できたのですが、聴けなかったわけです。
この映像は、今年2月20日に、クレンティスの故郷=アテネで行われたもので、3日前にユーチューブで公開されているのを見つけ、この3日間、大人にも子どもにも視聴してもらいました。みな、釘付け!!!感動!!!
名演という言葉ではすみません、唖然茫然です。ぜひ全曲、フルボリュームでどうぞ。クリックで飛びます。
ベートーヴェンが生き返る!!!
これは、今日、中1の二人。
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この写真は、2019年の初来日時、チャイコフスキー交響曲4番終了後に
わたしが、会場(墨田トリフォニーホール)で撮影。