終了後、とわの会の面々、26年目のお付き合い。
主権在民の民主制(政)を十全に行おうとするのはとても難しく、だんだんと民主制・政を深めることしかできませんが、それには子どもの頃からの教育=考え・対話し・決める練習が不可欠です。
(事実学の累積は、単なる事実人しかつくらない)
話し合いの習慣をつくるのが必須です。だんまり文化を越えて、お話をする(命令・誘導・強要ではなく)ことが大切です。
それを欠けば、結局は暴力的な行為や冷たい人間関係を是認することになります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回のロシアがウクライナに侵攻したような事態は、起きてはいけないことです。
ウクライナのクーデター政権は、8年間に及び、ロシア人を抑圧し殺してきました。アゾフ大隊というネオナチ思想の過激な暴力組織が幅を利かせています。
それに対しては、本来は、国連や欧州各国がウクライナ政権を批判し、過激な暴力をやめさせるために行動しなければなりませんでした。ウクライナ政府が本気で取り締まれば、暴力を激減させることができたはずですし、正規軍の中にアゾフ大隊が多数入り込むことなどありえませんでした。
話し合いが機能しなかった背景には、アメリカがウクライナに親米政権を作り、ウクライナをお金儲けの種にしたことがあります。バイデン大統領の息子をはじめ大勢のアメリカ人が、商業主義で入り込んでいます。また、戦争になれば大きな儲けになるグループは、戦争を仕掛けます。
長い国境線で接する隣国が、アメリカの勢力下におかれれば、ロシア人も多く住むウクライナで、文化的にも共通し(かつてはチャイコフスキー、今はピアノの天才・リフシッツもウクライナ生まれで、ロシアで学び活躍してきました)していますので、「反ロシアの親米政権」を隣につくられたロシアが嫌がるのは当然のことです。
そういうエグイことをアメリカは行い、ずっとロシアを挑発してきたわけです。けれども、それに乗り、ウクライナに軍事侵攻してしまったプーチンが、非難されるのは当然です。
わたしも批判してきました。しかし、何があってこうなったのかを理解すれば、解決のための現実的な方策が立てられます。やみくもに悪だ悪だと言い続けても解決には至りません。
大事なのは、早く停戦すること、させることで、そのためには、なによりも話し合いが大事です。それを妨害して戦争を長引かせるようなことをするのは、世界中のふつうの市民にとり一つもよいことはありません。
戦争で儲けようとする最悪の商業主義者たちの言動を空振りに終わらせるためには、そもそも論ではなく、現実的で冷静な判断が必要です。感情的な心、言説は、ふつうの市民にとり大損です。
民主主義を標榜する西側諸国は、ロシア人を解雇したり、差別したりでは、人権思想が泣きます。欧米で活躍する指揮者も合唱団員も多く解雇されています。チャイコフスキーコンクールもなしです。演奏曲目から外されてもいます。
話し合いによる解決が必要です。ウクライナとロシア間のみならず、世界中で行われないといけません。ロシア悪、と決めつけては話し合いは始まりません。制裁ではなく、経済封鎖ではなく、話し合いが必要です。制裁が長引けば、みなが、とりわけ下層市民はひどく困ります。へたをすると、西側諸国の方が大きなダメージを負うことも十分にありえるでしょう。
中国とインド、世界1位と2位の国は、あわてずさわがすで、落ち着いています。
ー----------------------------------------
「令和から共和へ」の本と内容について。ー--何かの理論や、特定の学によるのではなく、生活世界から立ち昇る思索により書いたのが、「わたしと共和制ー楽しい公共社会を生むために」です。
タケセン70周年~~~~~~(笑)を5月14日(土)に白樺教育館で
武田康弘