小田実の提唱した「ベトナムに平和を」の市民活動に共鳴して、1968年、9年、わたしも高校生の時に、積極的に支持し、クラス委員と全学議長を務めていた高3の時に、わたしのクラスからは、多いときには半数(20数名)が集会とデモに参加しました。
積極的に反戦平和を訴えましたが、今のウクライナへのロシアの攻撃を批判する日本政府やマスコミとはまるで逆で、米軍の残虐な戦争に協力したのでした。毎日、沖縄の米軍基地から爆撃機が飛び立ち、べトナムに無差別爆撃=残虐なナパーム弾でこどもや女性まで無差別に殺害し、北ベトナムの民間人だけでも300万人を殺しました。この破天荒な殺人行為にも、日本政府(佐藤自民党内閣)は、批判するどころか、米軍に協力していたのです。
米軍の残虐さは、目を覆うもので、あらゆる手段でベトナムの全国土を破壊し、残酷な殺しを行う狂気の戦争を続けたのですが、それは、いまのロシアによるウクライナ侵攻=戦争とは全く比べ物にならない酷さでした。
結局アメリカは敗北したのですが、夜郎自大な米軍と政府は、己の侵した悪行・罪を反省し、謝罪し、批判することを怠ったために、その後も幾度も他国を侵略し続けたのです。日本の自民党政府もベトナム戦争への協力を反省し、謝罪し、自己批判することをしないできたために、いままた戦前回帰の国体思想に戻る(保守派議員の大多数がウヨク団体「日本会議」のメンバー)という時代錯誤を演じています。
書くのもいやになるほどの堕落、能天気、夜郎自大ですが、いったい理性はどこにあるのか!?
わたしの高校生の時の考えと行動は、いま振り返ってのまったく正当ですが、米軍と日本政府の考えと行動は、明白に間違いでした。深い懺悔が必要なのはいうまでもありません。
武田康弘