思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

国連の法律専門家たちが、次々と日本政府の法案を批判。安倍政権はすべて拒否。これでいいのですか?

2017-06-07 | 社会批評

 いま、国連の法律専門家たちが、次々と日本政府の法案(スパイ法と共謀罪)に対して、危険性を指摘し、国連特別報告として発表し、日本政府に改善を要請していますが、

安倍政権は、まったく聞き耳を持たず、改善する意向はありません。

 世界的な普遍性とは無縁の安倍政権の法案は、政府が国民を管理し、統制するためのものですが、それは、「国連ホームページ」に掲載されている日本政府に対する特別報告者による調査書にも明白に記述されています。

 民主政の大元を揺るがせる政治に対して、それを支持する国民では、自分で自分の首を絞めることになりますが、独裁的政権を容認しておいて、後で後悔する歴史を繰り返すのは、愚かで不幸です。

 比ゆ的に言えば、1パーセントの支配的階層の人間が、残りの99パーセントを言うなりにする思想で法案がつくられるのでは、ほんとうの意味で国の力を豊かにすることは出来ません。それは、すでに「民主主義」(個人の尊重が先立つ)に対する「全体主義」(団体・組織・国家が先立つ)の敗北として歴史が証明しています。無残なまでに。

 このまま安倍首相グループによる国家の私物化が続き、1パーセントの政治的、経済的エリートによる支配が完成していくのを眺めているだけでよいのでしょうか。一人ひとりの国民が、自らの自由と責任においてしっかり発言することが求められると思います。民主政治への転回が必要です。

 

武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員・「日本国憲法の哲学的土台」を国会職員に講義

 

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官僚機構と官邸機構、同じ行政同士で対立ー互いをウソつき呼ばわり。国会の場での証言以外はない。公務員法違反。

2017-06-05 | 学芸

官僚のトップであった前川さんが言ったことは全部ウソというのが安倍首相・菅官房長官など政府官邸サイド。

官僚機構と官邸機構同じ「行政」(「立法」「司法」と共に国家権力の三権の一つ)の中で矛盾し敵対しているのですから、

立法府=国会で、証人喚問をする必要が出てきました。

 

前川さんや現職文部官僚たちの言っていることと、首相など官邸サイドが言っていることのどちらが正しいのか。

おなじ行政府同士では白黒つけられませんから、国権の最高機関である国会の場で、きちんと証言してもらわなければなりません。

逃げることは完全なる責任放棄で、公務員法に反し、辞職 (前川さんはすでに辞していますが)以外にはなくなります。

 

武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員=「日本国憲法の哲学的土台」を講義)



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「共謀罪」など新法導入に利用してはならない=国連の「立法ガイド」執筆者パッサス氏が明言。政府の根拠 元から崩れる。

2017-06-05 | 社会批評

「TOC条約はテロ防止目的ではない。条約を利用して新たな法案を正当化してはならない」と国連で条約の「立法ガイド」を執筆した刑事司法学者・ パッサス氏が明言。これにより、日本政府=安倍内閣の法案根拠は、元から崩れ去りました。

以下は、「東京新聞」一面です。


 

 

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最低な国とは、警察や軍の関係者が大きな顔をする国です。そうなったらお終いです。

2017-06-04 | 社会批評

最低・最悪の国家とは、警察官や軍人が大きな顔をしている国です。北朝鮮をみればわかるでしょう。

警察や軍関係者が尊敬され、ふつうの市民の上に立つような社会は、最低国家です。それは戦前の日本ですが、市民の自由はなく、政府批判者は非国民とされました。

彼らが大きな顔をして市民を上から目線で見るような社会は、まったく民主主義国=主権在民の国ではありません。

警察や軍というのは、黒子となり、市民社会=市民的自由を守るのが本来の姿です。これは、民主社会の原理であり、絶対です。

こういうことも分からないで政治に携わる保守政治家には、親や祖父が戦前に市民を抑圧あるいは弾圧した張本人であることが多いのですが、

おぞましい過去の行為を反省しない子孫に再び政治の表舞台での活躍を許しているのは、いかに日本が遅れた国であるか、その象徴と言えます。

いつまでも政治の最低国家では情けないですし不幸です。市民精神を土台とする民主政治=自治政治の日本に変えなければ、戦死した兵士も米軍の爆撃や原爆で殺された多くの民間人も浮かばれないはずです。

国体思想=靖国思想と呼ばれる戦前思想をきちんと廃棄しなければいけません。

市民の市民による市民のための政治をつくりあげていかなければ、前には進めないのです。


武田康弘

 

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個人の悪は、国家の悪に比べれば、あまりに小さなもの。巨悪には不感症なのがわが日本人かな。

2017-06-03 | 社会思想

最大の悪とは、公的、国家的なレベルにおける悪です。

個人の悪や不道徳は、それとは比べものにならぬ小さな悪。

しかし、マスコミは、個人が個人レベルで犯す悪や不道徳ばかりを報道します。

どうでもよい、くだらない、個人的レベルの話をこの世の一大事のように大げさに報じ、

そのくせ、公的・権力的なレベルでの悪、絶対にしてはいけない憲法違反や、首相の権力の私物化という巨悪や、役人たちの嘘とインチキ、経団連に集まる資本家たちの横暴の報道は、極小。

マスコミとは、国民洗脳機関であることが実によく分かります。多数の国民は、騙さているという自覚を全く持てないままに、大きな悪には不感症となり、個人レベルにすぎないことを話題にし、他者を排斥する。

財界や国家主義の政府の思うまま、自由も平等も奪われても実におとなしく政府を支持するのが日本人(実に偉い!天晴れ!滅私奉公と忠の道徳)、この十数年間、世界でただ一カ国だけ経済成長がない日本(大企業だけは史上空前の利益を上げて株価は高く経済はマイナス成長というハレンチ)、従業員は、利益は全部企業にもっていかれて実質賃金は横ばいでも仕方がないで、我慢我慢。

さすがは、上位者への恭順という忠の道徳が大好きな国民ならではなのでしょうが、生まれつきそうなのではありません。育ちの中で、今はとくに中学校(早朝に起き帰宅は夜7時という世界に例のない長時間拘束で、個人性を元から断念させる恐ろしいシステム)が人間をニッポン人にする大きな役目を果たし、「学校 内 個人」「部活 内 個人」「会社 内 個人」「組織 内 個人」「政府 内 個人」にさせられるのです。人間ー個人としての自由と責任をもつ存在ではなく、全体が先立つ全体主義の完成形が日本です。

思想、生活のすみずみまで「全体主義」で染め上げられても、そのことを自覚できず、日本は世界一のよい国だ~~!と思う(思わされる)のですから、こりゃダメだ(笑笑・哀哀)、民主主義=主権在民なんて古い古い、人間も昆虫のように規律正しく、忠犬ハチ公のようにご主人さまに従順で、よい国、美しい国へ~~~~~~~~~と安倍晋三という名の自己絶対の総理大臣が述べています。「おれが首相だ、おれが偉いんだ!」とか。

もういい加減にしてほしいですね、人間って、そんなに卑屈に生きるもの? すべては、個人、手強い個人からはじまるという真理を思い起こそうではありませんか。
騙されているのでは愚かで哀しいです。いつまで全体一致!

 

武田康弘

 

 

 

 

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私的なウソはOKでも、公的なウソは最悪。

2017-06-02 | 社会批評

嘘をつくな、と言いますが、個人レベルのことでは、時に嘘は必要。それは、誰でも分かるでしょう。
言ってはいけないことは言わないのが倫理ですし、
嘘も方便ですし、嘘はよき人間関係のために、時に求められもします。

しかし、公的なウソ、政治家のウソや役人のウソは、最低、最悪です。
これも説明は必要ないでしょう。いまの政治は、ウソとだましとごまかしのオン・パレードです。ウソを強弁で乗り切り、ケンカ腰で相手を黙らせようとする安倍首相や、オウム真理教の上祐を思い起こさせる(上祐の方がずっと頭がよかったですが)菅官房長官の談話を聞くと、あまりのバカバカしさに、憤るのも通り越して身体から力が抜けます。

われわれ主権者の税金で政治を担っている人間たちのウソは、社会を元から壊すもので、許し難く、最悪です。

個人レベルのウソは、大目に見て目くじら立てないこと、あるいは、必要なウソもありますが、公的レベルのウソを許したら、社会は腐食してズブズブになってしまいます。

その点でも、安倍政権の罪は計り知れないものです。


武田康弘

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松橋桂子さんを偲び語る会=6月18日(日)白樺教育館で2時からです。

2017-06-01 | その他


2016年2月「白樺教育館」で。82才 撮影 武田康弘



去る3月31日、わたしの親しい友であった松橋桂子さん(1934年・釧路生まれ・作曲家)が亡くなりました。

葬儀は、本人の希望により行いませんでしたので、かわりに「松橋桂子さんを偲び語る会」を開きます。

生前、松橋さんと親しかった方は、ぜひご参加ください。

6月18日()午後2時より、『白樺教育館』に於いて。形式的な式次第などはつくらず、参加される方のお話で会は進みます。

 

※松橋さんの遺品は、『白樺教育館』に寄贈されました。本人のほか、柳兼子さんと清瀬保二さんの生原稿をはじめいくつもの資料がありますので、ご覧頂けます。


倒れたわが友・松橋桂子さんと、柳兼子と「白樺文学館」のことなど。

わが友、松橋桂子さん亡くなる。

 

 お問い合わせは、白樺教育館 
Eメールは、info@shirakaba.gr.jp

〒270-1152 我孫子市 寿 1-20-1  ☎04-7184-9392  白樺教育館

 

武田康弘


※ 遺族から寄贈された松橋桂子さんの遺品整理を少しづつしていますが、師の清瀬保二さんの原稿は、本(著作集)になっていないものも多くあります。

当時の音楽雑誌や新聞に発表されたのですが、現在は入手が難しいと思われますので、白樺同人で手分けしてワード化し、どなたでも読めるようにする予定です。とても興味深い内容ですが、文章は氏の音楽作品と同じで、分明かつ明晰です。

写真は、本になっている原稿とそうでない原稿を分け、年代順にまとめたものです。


 




 



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安倍首相、何も知らずに「国連人権報告者」を侮蔑する国会答弁=米の法学者があきれと憤りで詳しく説明。

2017-06-01 | 社会批評

国連ホームぺージで公開されている日本の共謀罪への疑義=国際人権規約違反の恐れに対して、

安倍首相のおれが偉いといわんばかりの国会答弁は、世界の笑いものになり、国連が異例のプレスリリースを発表する事態となっています。

日本政府のレベルの低さ、民主主義国とはいえない共謀罪の法案と警察、裁判所の実態について、米法学者が、詳しく説明しています。

今朝の「東京新聞」です。


武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員「日本国憲法の哲学的土台」を講義)


 

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