意識的であること

”一体、お前はやる気が有るのか！ええッ…もっとやる気出さんかい！”
（表向き）”は…も、勿論ですとも…”
（裏）”ンなもん、有る訳無いっしょ…お金のため、生活のためだもんねえ～”

（皆さん、まじめに働きましょう！）
社会人なら、憎っくき上司からこういう注意受けたことおありでしょう。
しかし、職場はともかくやる気ってものは、人からツベコベ言われるものじゃないですよね。
”これが悟りに至る瞑想法なんだ、メソッドなんだ…あなたはもっと熱意をもって励む必要がある！…”
大きなお世話だっつーの！
本当にその人にその方法なり、なんなりに意味を感じて、やる気が有ったら言われなくてもそうしてます。
やる気なければやんない…やる必要なし！…たったそれだけです。分かり切った話ですね。
価値観とか生き方っていうのは人それぞれですから…
このやる気というか、その気があるのか、どうか…これは取りも直さず意識がそっちへ向いている、意識的になっているか、どうかということです。
こういう事というのは、全くもって説明の要の無いことで、”どうやってその気を出すか”…なんて話はなんかの成功者を夢見る怪しげなビジネス・セミナーなどの話であって、我々は日常当たり前にそうなっているようなことです。
テレビを夢中になって観てる、とかあんまり夕日が美しいので思わず立たずんでしまった…とか…
これはウルサイ上司などから働きかけられなくとも、自ずと生まれてくるものですね。
自然と意識がそこへ集中するという事です。
これが例えば瞑想修行などで、”意識を何かに集中しろ…”といった強いてされる事が介入すると全く違ったものになってしまいます。
そうした働きかけにより”集中しなければならない…”という思いが生じるためです。
もっともそういう場に集う人というのは、”修行しなければならない…”と思って来てるのかもしれないですけどね。
かように意識的であることというのは、なんの苦も、努力も無く出来る…いや出来るも何もそうなってしまうものです。
要するにそうなるのが好きだからということでしょう…
理屈抜きに神サマが好きな人にはどんな教えも修行も要らないと思います。
その歩みの中で意識の変容という事も有るかもわかりませんが、そうなっていること自体…この世の常識は知りません！人が聞いても素通りするような変容じみた話です。
人はそこに喜びが有れば勝手にそっちへ行く…これが意識の流れのままに歩まされるという事ですね。
”好きになれないものを好きになれ”というのは全くズレた話です。
宗教といい、スピといい、ホントに押しつけがましい世話やきばかりですね。
こうすれば悟れるとか覚醒できるとかね…
”特別な瞑想とかメソッドをしなくてそんなことになるのか？”と言う人はこの意識というものの絶大なる意味を分かっていないのです。
むしろあまりにもシンプルな事なのに、思わせぶりな何かの秘伝みたいに複雑で、遠い先にゴールがあるかのようなものだと錯覚したり、数多く、長時間やらなけれればならないとか、沢山条件を付けたりしてかえって見えにくくしてしまうのです。
分かり切っていることは、たとえ如何なる宗教を信じていようと、如何なる修行をしていようと意識が理屈抜きに喜ばしきものに無ければどうともなりません。
意識がそこに無くてある宗教とかある瞑想とか第二義以下の方に意識が捉われてしまうのです。
もっともこういう事も、当人たちがそっちが好きだからそうなっているまでのことなんでしょうね。
私はせいぜい自分がそれらよりもっと好きになったことなどを書き続けるまでです。
まあ…書くも好き好き、読むも好き好きであるのは言うまでもありません…。