人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

僕だけの神様

2019-01-25 10:21:57 | 詩的文章
"お前はいつも神様に守られているのよ..."

僕は物心着く頃から、母からこういい聞かされてきた
人がそう信じてる、そう言ってる神様と別に僕だけの神様が居るんだろうか?
宗教をやってた頃は散々、人が正しいと言ってる神の話を聞かされていた
正しい神以外の神は信じちゃならない、
間違ったことを行えば戒告を受け、裁かれてしまう、
思ってもいけないのだ、という...
やがて正しい神を信じない人間は淘汰されてしまう、という...
僕は密かに自分の部屋で、僕だけの神様に祈りをしていた
何故か南の方角に向けられていたように思う...
そうだったi 確かに南向きだったのだi
あの人たちの常に北向の祭壇とは逆ではないかi
そこには祭壇も何も無い...心の中にある祭壇...
ただ、南向きだった...
誰にも知られたくない...誰にも侵されたくない...
僕だけの神様...

"神様、教えて下さい...あなたはあの人たちが信じてる神様なのですか?
僕はもう、信じたくはない...どうしていいか分かりません...
あなたはずっと僕を守り、導いてくれるのですか?
どうか、あなたの本当のことを僕に教えて下さい
どうか、確かに、確かに分かるシルシか何かで教えて下さい"

ある夜、道を急いでいたら、鞄からあの人たちの大切な"お経"を落としてしまった
あろうことか、その上を車が轢いていった...
そのお経はずっとヘンに折れ曲がり、ヘンな跡が刻まれていた...
この事はずっとあの人たちには知らせていない
バチが当たる話など聞きたくない
幸い、バチは当たらなかったが...
僕だけの神様は、僕がそこにとどまることは、お気に召さないようだった...
コメント (2)
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