人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

名誉ある敗戦

2022-04-11 09:52:02 | 雑記
“僕には信じられない!
ボクシング界のレジェンドが、ボディ攻撃に苦しみ、顔を歪める...
鋼鉄の男がグラついた!“

今月9日に行われたボクシング世界ミドル級統一戦。村田諒太の健闘は全く想像以上でした。
私は勝てる見込みは、ほとんど無いと思っていたのでしたが...
両者の実力に開きがありすぎるという訳ではありません。
もし、村田が軽快に足を使い、ジャブでポイントを稼ぐ、ボクサー.タイプなら判定をものにしたかも分かりません。
この両者、想像した試合展開にしかならないのは分かり切っていて、ガードを固めながらの激しい打ち合い...手数が減り、後退したら敗戦濃厚...
相手、ゲンナジー.ゴロフキンがその卓越した技巧に加え、過去一度もダウンしたことの無い、超タフガイでなければ、勝機はあったかもしれません。
如何せん、ゴロフキンは村田のスタイルでは打ち崩すには、あまりにも壁が大き過ぎるように思われたのです。
そして、その想像した通りに試合が運んだのですが...前半、村田のボディで、何度もあの鉄の男がくの字になってしまったではありませんか!
“これは、あわや!”、と思った人は私だけでは無いでしょう。
宿敵カネロ.アルバレスとの2戦(1敗1引き分け、後は全勝!)でも、ゴロフキンはあんなに苦しい表情は見せたでしょうか?!
もう、これだけでも村田の健闘は多いに讃えられるに値するでしょう。
勝敗を決めたのは、中盤からのジャブの差。これも予想通りでしたが、やはり相手はミドル級史上最強の声も高い、歴戦の勇士...先の2戦も経験している訳だし、勝負カンもありました。
ここぞとばかりに畳みかける攻撃はさすがでした。
リングを降りてからの”イイヒト“ぶりも想像以上でした。
私は、ボクシングのスタイルは、ライバルのカネロの方が好きなのですが、彼にはどうしても悪党のイメージがつきまとうので、噂されている第3戦は、断然ゴロフキンを応援します!
一方、引退を仄めかしている村田ですが、正直これまでの対戦相手は、やや一流と言うには劣る感は否めませんでした。
しかし、この一戦は後世に語り継がれるに違いないでしょう!
レジェンド、ゴロフキンを脅かした男...これはただの負けでは無い!
素晴らしい試合を有難う!...

コメント (2)
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