暑さ寒さも彼岸まで とはよく云ったもので急に涼しくなりました。暑かったのでその反動も大きく感じます。とは言え食欲の季節、メタボの身は気になります。労働の季節でもありますのでせいぜい草取りに精を出すことにいたしましょう。
産後の静養で嫁と孫娘が我が家に居るので外出する機会も減り、手元の工作などを楽しんでいますが、このところはレンズ掃除、そしてカメラ類の整理。 目下のところ古いクラカメ用レンズをデジカメに装着し楽しむことが小市民の楽しみになっています。 以前はマイクロフォーサーズ専一でありましたが、最近は RICOH GXR+MOUNT A12 の使用感の良さでこちらを優先するようになっています。撮像素子がAPS-Cというのもいいですね。大変真面目なカメラと思っています。これがフルサイズであれば云うことありませんが、GXRで実現出来るかは物理的サイズと値段がどうなるかに注目です。
ところで肝心の古典レンズで銘レンズと云われてきたものはやっぱり何か持っているような気がしています。撮り方を工夫するとホッとする柔らかさ、今の鮮鋭さを追いかけているものとはひと味違っていると思います。あくまでも主観的なことですけど。
それに撮影に工夫を要するということが必須なので押せば写るカメラのせいで忘れてしまった写す楽しみが蘇ってきます。職業写真家ではないのだから写す楽しみも味わいたいものです。
構えてピント合わせ、絞りの選定、ただこれだけで写真の楽しみが大きく違います。上のレンズはピント合わせは全て手動になります。そして元来目測で設計されていた距離計非連動レンズが正確なピント合わせが出来るようにもなります。 左のレンズがその距離計非連動のZeiss 28mm/f8 Tessarでしかも昭和一桁製です。(^0^;)
しかしながら課題もあります。 超広角レンズは別として近接撮影距離が無理なことです。 デジカメの持つ数cmの近接距離に慣れてしまうと古いレンズの近接1mは撮影の楽しみを削がれることもあります。その点では現代レンズは万能レンズと云っていいでしょう。
ただ、レンズの持つ歴史の重みという情緒的なことに引きずられる私なので古いレンズでも何とかならないかと考えてしまいます。(^0^;)
その経験からデジカメに付けて使える古典レンズでお薦めは、この Nikkor 5cm/f2 でしょうか。 同じゾナータイプのNikkor 5cm/f1.4と比べ軽量、絞れば鮮鋭、開放では柔らかいもののf1.4レンズのように激しくありません。そして45cm程度の近接撮影が可能なのもいいですね。
こちらが Nikkor 5cm/f1.4 です。もちろん45cmまで近寄れます。
先日通りすがりに撮った青い百日紅です。f2レンズ開放での写り、後方のボケも味があると思います。綺麗な円形になっているのは教科書通りの作りになっているのでしょうか。
Nikkor 5cm/f2 開放
Nikkor 5cm/f1.4 開放(ただし マイクロフォーサーズで撮る) 開放の場合は順光であってもこの様な写りです。曇っているわけではありません。これが効果的な場合もあります。
近接について云えばマクロレンズは近接で楽しめますが、デジタル一眼で使えばいい話で、古典レンズの楽しみではなさそうです。 唯一 ライカビゾフレックス用 Elmar 65mm/f3.5 は別格で中望遠的になりますが、近接撮影にも使える秀逸なレンズと思っています。とここまで書いたものの最近使っていないのでGXRで撮ったものがありませんでした。(^0^;)
こんな具合にレンズの世界は際限なく拡がってしまい収拾付かなくなりそうなので近接撮影の何某かをメモってこの辺でお仕舞いといたします。しかしながら、適当な数しかないレンズですが、なかなか使い尽くせません。頑張らねば。(^0^;)
コレクターの方は結局一度も使っていないレンズが沢山あることと拝察いたします。
出かける前に急いで書いたのでバグは御用や下さい。後ほど見直します。