霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

祖父とドブロク

2020-01-12 18:18:33 | 家族

祖父は労働力確保のため当家に若干16歳で婿入りした。

苦労の連続がそうさせたかの、自分は二の次で家族に対する「思いやり」を優先する人格者で、
バアチャンは「仏様のような人だった」と舅を評価していた。

50歳を過ぎてから酒の味を覚え、自家製のドブロクを朝、昼、晩と毎食二合ずつ呑んで
80代半ばまで元気に農作業をこなす「陽気な酒飲み」だった。



朝食時に、ドブロクが満杯に入ったコップを誤ってテーブルに倒してしまったことがあった。

「おっ、モッタイナイ、モッタイナイ」と言って、ニコニコしながら舐めるように呑んで
いた「いかにも幸せそうな顔」が今も忘れられない祖父の思い出として残っている。

コメント
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