書き逃げアンドロイド。

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他人を殺してまで生き続ける理由

2021年10月01日 12時00分26秒 | 意識論関連

生存とは結果である

「生きたい」という欲望であっても所詮は「この世に産まれてからずっと生きている」ことによる常習性がシーケンシャルに作り出した中毒に過ぎず 生存そのものに合理的目的も根拠もなく 「死にたくない」という強迫観念以上の意味はない

それでも生き続けるからには その合理的な意味や意義 価値といったものが必要である

それは 「生き続けるに価する社会」があってこその自己の「生存」なのである

ヒトがヒトを殺してはいけない理由はないが

ヒトがヒトを殺してまで生き続ける必要性もないのである

ヒトがヒトを殺すような社会で生き続ける意味はない

それなら ヒトがヒトを殺さない すなはち ヒト個人が社会的責任を負う社会こそが 個人の「生存」よりも優先されることになる

 

自己の生存を優先すれば 社会的責任は二の次になってしまうことになる

「生きるためには」だの「生き残るためには」などといった話の全ては 利己的目的であって 他人を陥れたり蹴落としてでも生き残ることを優先することを意味する

それは社会的責任判断選択を放棄することも正当化されることになる

そこに「人間性」としての社会性 倫理といったものは優先されることはない

生存だけを優先するというのは サルの正義 ケダモノの正義に過ぎない

 

遺伝的進化というものは 先天的に「生存にとって有利な形質や習性を持った個体」への収斂進化しか促されることはない

これを人間社会に適用しようとするから個人が社会的責任判断選択を優先しなくなるのである

人間としての社会性とは 「誰も取り残さない」人道性に基づいたものであり 決して「生存にとって有利な形質や習性を持った個体」だけが優先的に生き残ることではない

遺伝的進化のアルゴリズムを文明社会に適用すれば どうやっても優生学が正当化されることになるのである

他者を見殺しにしてまで自己が生き残ることを優先しておいて人間性も倫理もあったものではない

ヒトは 眼の前で大量に他者が死んでしまう状況に遭遇すると 根拠のない罪悪感に苛まされる性質があり これは合理的には何の瑕疵もない感覚的な錯覚に過ぎないのだが 人間は他者が無為に死ぬことを傍観放置してまで生き残ることには存在の価値を見出すことができない存在である

ここで留意していただきたいのは 単なる生物種としての「ヒト」と社会的責任意識を持った「人間」の違いである

 

ヒトは元々野生動物であるため どうしても自分の生存を優先しがちな習性がある

自分の生存を優先しなかった個体は自然環境下では生き残れなかったからである

だが それは「結果」であって「目的」ではない

ナチス政権下においては ユダヤ人迫害に反対することよりも 積極的にユダヤ人殺害計画書を作成した方が「生存」にとっては有利だった

東京電力社内においては 原発の津波に対する脆弱性は無視しておいた方が失職のリスクを避けることに有利であり 「生存」にとっても有利であった

個人が自律的な社会的責任判断選択を放棄する屁理屈というのは 自己の生存にとって有利な行動を採るためのものが大半である

イスラム過激派による自爆攻撃も 結局は自分が死後の世界で神の祝福を受け 妄想世界で生き延びられるという錯覚が動機であり

太平洋戦争における特攻自爆攻撃も 英霊としてまつり上げられるという栄光(世間的評価)が目的である

世間的評価というものは ヒト集団社会において「生存にとって有利」なものであり その世間的評価だけを暴走的に求めた結果が「実証不能の観念の振り回し」を促すのである

「死んでも良いから健康でいたい」的な観念(欲望)の暴走である

欲望という先天的本能習性には合理性がない

先天的本能習性というものは あくまで祖先の生息環境における淘汰圧力による収斂進化の結果であって 非合理で無意味な行動バイアスがあっても何の不思議もないのである

「遺伝的進化のアルゴリズムを応用すれば創造性が発揮される」などというバカもいるが 遺伝的進化のアルゴリズムというものは全て結果であって目的がなく 何の「成功」の保証もないのである

進化に「失敗」して絶滅した生物種の方が圧倒的に多いのが遺伝的進化であり 生き残った現存生物種というのは「百階から目薬」くらいの偶発的「成功」の結果でしかないのである

よく考えてみろ バクテリアがヒトにまで進化するのに どれだけの犠牲(失敗)があったと思ってんだ そんなアルゴリズムを人間社会に適応してヒトが生き残れる保証なんぞほぼゼロに近いのである

たとえその淘汰収斂進化の果てに生き残った生物に 人間性が伴う保証も全くないのである

なにせ自分の生存以外は何も優先しなかった個体種の末裔であるから 平気で他者をも食い殺すケダモノであろう

それはゴキブリと何も違わないだろう

 

遺伝的進化というものは 自然界における強力な淘汰圧力が働かなければ生じないものであり 大量死滅を許容する必要性がある

そこに人間性や倫理が伴うわけがない

マナー産業的にデマをでっち上げることに「創造性」を発揮して世間的に成功して利益を上げることはできるかも知れないが それは社会持続可能性や安全性にとって百害あって一利ない

ヒトはいままで本能欲望のままに環境資源を喰い続けた結果 自分で自分の首を締めるような状況に陥っているのであって 先天的本能欲望を制御する理性なくして自滅を回避することはできないのである

何にも論理的に検証出来ないバカであれば「遺伝的進化は素晴らしい だから 遺伝的進化さえしておけば全ては解決する」とでも思っておけば主観的には安心満足であろう

それは「バカの満足」である

世の中「創造性は自然現象」だとか「生きているだけでも 立派なものなのだ」といったデマや嘘やはぐらかしに気付かないバカが大半である

なにせ「養老孟司を読めば頭が良くなる」と思っていたバカが大半である

マイケル:サンデルの講義で頭が良くなったと思っているバカも非常に多い

主観的に気分が良くなる話をしておけば 衆愚の人気を集めて金儲けにはなるだろう

だが それこそが真理を撹乱するデマ産業の手口である

 

自死は自由である 誰も自分の意思で産まれてきたわけではないからだ

だが 本当は死ななくても済むはずの他者が死ななければならない社会に自分が生き続ける意味はない

「本当の目的」とは何か それを見極めるためには論理客観的根拠が必要である

目先の世間体を気にして自分の子供を無理やり学校に送り込んで自殺させては意味がない

「教育の義務」とは 「子供が知りたいと願う知識を大人が提供する義務」であって 大人が勝手に決め付けた内容だけを子供に無理やり押し付けることではない

それこそがむしろ「教育の義務」の放棄である 大人の都合で教師の「業績」のために子供を利用しているだけであって 何ら子供の為になっていないから子供が自殺するのである

読書猿は「学校の勉強は認知的ワクチン」だとでも言っておけば 衆愚の大半は鵜呑みにするが

学力偏差値が高くても地下鉄に毒ガス撒いて「人類の救済だ」と信じ込むバカはいるのであり 何ら「認知的ワクチン」としての機能は持っていないのである

嘘やデマを見抜くために必要なのは 自分の頭で論理客観的に考えることであって 他人から教え込まれた内容を漫然と鵜呑みにしている時点で嘘もデマも見抜けていないのである

「勉強は強いて勉めて読み書きソロバン丸暗記だ」と私の世代では強制されてきたが これを次世代に「連鎖」しているだけなら何の「意識」も働いていないのである

子供の自主性 主体的意欲というものを優先し 子供自身が自発的に物事を検証し 考える能力を育まなければこれから激変する社会には適応できなくなる

教えたことを教えた通りにこなすだけのバカを大量生産する教育からは脱却しなければ 子供達の未来はない

 

「誰も取り残さない」ためには たとえ犯罪者であっても救済する必要があり 「罰で解決」などという非合理な懲罰感情を制度化しただけの司法制度も抜本的に見直す必要性がある

なぜ「へずまりゅう」だの田代まさしのような「人間のクズ」が出てきてしまうのか その原因を徹底的に検証究明し 再発防止策を確立する必要性がある

本来誰も「人間のクズ」になりたくて産まれてきた者などいないはずだからである

ハインリッヒの法則に則って考えれば 「著しいバカ」の陰には無数の「小さなバカ」が隠れているのである

バカの程度を横軸にした正規分布的に「中程度のバカ」が温床となって「著しいバカ」が産まれてくると考えるべきであり それこそ身勝手な「私刑」で満足するような「結構なバカ」も少なくはないのである

政府が率先して罰で解決とみなしている限り 衆愚も私刑が正当化されると「思って」しまうものである

「へずまりゅう」の実家にペンキで落書きをしても 「へずまりゅう」的な「著しいバカ」がどうして出てきてしまうのかについての原因究明にも再発防止にもならないばかりか むしろ私刑という「へずまりゅう」と大して違わないバカげた行動にしかなっていないのである

それは司法刑罰でも同じことである

バカがバカを殴ってもバカがいなくなるわけではない

バカではない者がバカの構造を解明し バカにならない方法論を確立しないことにはバカはいなくならない

極めて当たり前の話である

 

 


Ende;

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