簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

東京湾に沿って内房線 (JR乗り潰しの旅)

2012-01-13 | Weblog
 舞浜から京葉線の終点蘇我までは30分程だ。
高層住宅群に混じって、大型ホテル、幕張メッセやロッテの本拠地球場などが
要塞のように建ち、その大きさや容を競っている。
込み合っていた車内の乗客は、海浜幕張で殆んど降りて行った。



 蘇我から安房鴨川までの119.4キロが内房線、そこから千葉まで延びる外房線
で房総半島を一回りしている。

 蘇我を出ると、東京湾に接した京葉工業地帯の工場群が見える。
木更津の手前で、対岸の川崎に向けて東京湾を横断する「東京湾アクアライン」
を潜る。



 木更津では多くの乗客が下りて行った。
大きな製鐵所の有る町、君津で殆どの乗客が下りると、車内の雰囲気も、そして
単線に成った沿線風景もローカル線らしく一変する。
上総湊辺りからは、海の向こうに微かに霞む小さな富士の姿を見ることもできる。



 浜金谷はその昔は石の切り出しで栄えた町、今では温泉が出て、何軒かの旅館や
民宿が東京湾の海の幸を売り物に人気を集めている。
背後には、329メートルの鋸山が控えていて、山頂へはロープウェーが通じている。



 五年前、ここに泊まり、翌朝港から出るフェリーで、対岸の三浦半島の久里浜まで
渡った。夜中に足早に通過した低気圧の影響で、フェリーは欠航の心配も有ったが、
荒れ模様の東京湾を40分ほどで横断した。
 湾の向こうに浮かび上がる富士山や、鋸山を眺めながらでは有ったが、船は大揺
れで、すっかり船酔いしてしまった。(続)



(この旅行記は、「東日本大震災」発生直前に巡ったものです。)


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