簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

証城寺の狸囃子に送られて (JR乗り潰しの旅)

2012-01-18 | Weblog
 木更津から房総半島の深部に入り込むように延びる久留理線は、沿線途中に有る
雨城の城下町、久留理に因んでいる。



 この路線は千葉県内のJR線では唯一の非電化路線であるため、上総亀山行きは
2両編成のキハ38形などのディーゼルカーが運行している。
 列車は市内に有る證誠寺に伝わる伝説、童謡「証城寺の狸囃子」のメロディーに
送られて出発した。



 本線と別れ東に進路を変えると、富士山が左手後方に位置を変える。
車窓は、低い丘陵の広がる田園地帯にベットタウン化した住宅街が広がっているが、
どこか懐かしい、のどかなローカル線と言った感じなのは、電車には無いディーゼル
カー独特の響きが有るからかも知れない。



 東横田を過ぎ、進路を南に取ると、線路は徐々に標高を上げて行く。
ここら辺りは、いわゆる房総丘陵と言われる地勢で、付近にはゴルフ場も多い。
 東京や横浜から、アクアラインを使えば1時間足らずで来る事が出来るアクセス
の良さからか、鉄道と並行する道路脇には“イチゴ狩り”の看板が多く立っている。

 丁度下校時間と重なって、車内が学生たちのおしゃべりで賑やかに成った。
しかし、ロングシートに座る学生も、列車が駅に停まるたびに下りて行く。
変わりに乗り込んで来る乗客もいないので、久留理に着く頃には、車内の乗客は
僅かに成ってしまった。(続)



(この旅行記は、「東日本大震災」発生直前に巡ったものです。)


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