簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

枕崎へ (JR乗り潰しの旅)

2012-04-09 | Weblog
 知覧からバスで枕崎に移動した。
乗客はたった二人、その内の女子学生も途中で降り、以後停留所に停まる事も無く、
広大な茶畑の広がる中を走って来た。
 南北に二キロ半、東西に二キロほどの広さの木佐貫原と言われる旧陸軍知覧飛行
場の跡地であるが、その痕跡を車窓から見ることは無い。



 木佐貫原を下ったバスはたった一人の乗客を乗せて、夕方JR枕崎の駅前に到着
した。知覧からは、50分ほどの道程である。



 バスを降りて驚いた。
「有る筈・・」と思っていた、JR枕崎の駅舎が何処にも見当たらない。
バス停前には大きなスーパーやドラッグストアーが建ち、広い駐車場が有る。



 道路に面した位置には、“日本最南端の始発駅”(反対側は終着駅と書かれている)
と書かれた灯台のモニュメントが建ち、その横に観光案内所も有り、タクシーさえも
待機している。何とも駅前らしい雰囲気なのに肝心の駅舎が何処にも見当たらない。


 
 辺りを見回し、歩き廻ってやっとドラッグストアーの裏手で“枕崎駅入口”と書かれた
アーチ型の看板を見つけた。
そのアーチを潜り、狭い通路のような道を奥に進んで叉また驚いてしまった。



 かつて鹿児島交通の南薩線も乗り入れていた終着駅・枕崎は、同線の廃止後駅舎
は取り壊され、構内を明け渡し、スーパーやドラッグストアーが建つと、待合室も無い
簡素なホームが一面あるだけの淋しい駅に成り下がってしまったのだ。(続)


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