簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

指宿の砂湯 (JR乗り潰しの旅)

2012-04-13 | Weblog
 指宿で途中下車をした目的は二つある。
一つは、“砂むし温泉”に入ること、もう一つは人気の観光特急に乗ることである。
 その観光特急の発車までは2時間程あるので、その間に“砂むし温泉”を楽しもう
と言う魂胆だ。



 駅中の観光案内所でバスの時刻を調べてもらうと、「温泉には1時間ほど滞在が
可能ですよ」との事で、早速教えられた場所でバスを待つ。



 10分ほど待ってバスに乗り込む。
駅から続く中央通りから、南国らしい雰囲気のハイビスカス通りを経て、5分ほどで
“砂むし会館前”に到着した。





 二階のフロントで入浴料900円を払い、浴衣を受け取り一階の脱衣所に向かい着替
えを済ませ、海岸に下りる。  海岸は冷たい海風が吹いていて、浴衣一枚の身には
少し肌寒い。気候が良く潮が引いていれば波打ち際で楽しめるようだが、残念ながら
この日は全天候型のむし場だ。



 指定された場所に足を投げ出し横に成ると、持参したタオルで頭を覆い、すかさず
身体に砂がかけられる。ずっしりとした重みが身体にかかると同時に、ホンワリとした
暖かさが身体を包む。5分もすると額から汗が出始め、10分もするとそれは全身に及
んで行く。 
 聞けば、「この時期なら砂は4センチ程掛ける、季節によりその厚みは微妙に調整
する」のだと言う。



 どこからか気持ちよさそうな、高らかな寝息も聞こえてくる。
このままウトウトとまどろみたいところだが、時間も迫っているので、15分ほどで砂むし
温泉を引きあげ、砂を払い、内湯に浸かり教えられたバスで再び駅に戻る。(続)


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