簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

生活感を変えた大橋 (JR全線乗潰しの旅)

2013-07-22 | Weblog
 弾埼を周ると海の景観も一変する。
ここからは、外海府と呼ばれる奇岩怪石の荒々しい景色を随所で楽しむ事が出来る。



 二つ亀、大野亀の奇観や賽の河原を見て、更に南下すると途中で大きな橋を渡る。
大ザレ川に架かる海府大橋だ。







 大きな橋と言うのは、表現としては不適切かもしれない。
長さは100メートル程、道幅は狭く大型車が橋の途中ですれ違うのは間違いなく困難で、
決して橋として大きいわけではないが、この橋からの景観は、何ともダイナミックで、
スリリングで、スケールがデカイ。



 橋から下を見下ろすと、鋭く切り込まれた断崖絶壁が絞られたようにうねり、遥か
下を一筋の細い川が流れている。
 切り立った崖の足元に、僅かばかりの砂浜が有り、白く小さな波を受けているのが
見える。その深さは見当も付かないが、凡そ数十メートル、否もっと有るかもしれない。





 この橋の出現は、相川方面から外海府の北端へ、更には弾埼を廻り内海府に続く、
島を取り巻く陸路の完成と言う大きな側面を持っている。
 それは島で暮らす人々の生活感を変えたばかりではなく、観光立島にも大きく寄与
することとなる。そんな背景がこの橋のスケールをより大きなものにしているようだ。



 外海府の途中北片辺は、かの地の民話、鶴女房をもとに作られた木下順二の「夕鶴」
で一躍有名に成った民話の里であり、「夕鶴の碑」が有るようだが、迂闊にも見落とし、
通り過ぎてしまった。(続)



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