簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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金山と奉行所 (JR全線乗潰しの旅)

2013-07-31 | Weblog
 金鉱山で採掘された鉱石は製錬され、小判の地金となる延金に鋳造され、更に
一枚分の重さに荒切りされたものが打ち延ばされ、形が整えられて仕上がって行く。
その後江戸に送られた金貨や金塊は通貨として使われ、長崎での貿易の輸出品と
なり幕府の財政を支えてきた。



 併設された「佐渡金山展示資料室」では、そんな小判の鋳造工程とそれにまつわる
歴史を解説している。





 佐渡金山から大佐渡スカイラインを下ると、その登り口付近に「佐渡奉行所」がある。
元々は金山開設のころ建てられた役所であるが、度重なる火事で焼失した。





 近年になってその跡地を発掘・調査して、平成12年にお役所部分のみを再建したの
が現在の建物である。当時ここは、金銀を生成する工場・勝場(せりば)や、そこで働
く役人の住む陣屋の機能とその役所・裁判所の機能を兼ね備えた機構で有ったようだ。
跡地には当時の勝場を復元した施設も併設されている。



 この辺りには、当時の物資や石炭を運搬したインクライン、汚泥から鉱物と水を分離
するためのシックナー、精錬所跡などの遺構が数多く残されていて、その遺構は世界
遺産に登録申請されているらしい。





 金山ではこれらを巡る有料のガイド付きツアー、「産業遺産散策コース」なども設定
されていて時間さえ許すならまだまだ見どころは沢山ある。(続)




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