簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

81番・白峯寺(四国遍路の旅)

2014-11-10 | Weblog
 右手に「かんぽの宿・坂出」が見えてきた。
以前遍路道で出会った宝塚のFさんも勧めてくれた宿だ。



 前面が開けた高台に建つ宿で、ここからの眺望は素晴らしい。
眼下に坂出の町並み、番の州工業地帯が広がり、その向こうに瀬戸大橋の橋脚が
並び立ち、瀬戸内の碧い海と緑の島々が点在する光景はなかなかのもので、特に
夜景が素晴らしいらしい。ここも遍路の間では比較的評判のいい宿である。



 白峰パークセンターの建物を左に見て、県道を右に曲がり坂を下りた先に、古い
石造りの十三重の塔が二基建っている。
源頼朝が崇徳天皇の菩提のため建立したと伝えられる塔で、鎌倉中期と末期に建
立されたものだ。国の重要文化財に指定されている。



 81番・白峯寺に到着した。
ここは五色台(青峰、赤峰、白峰、黒峰、黄峰の五岳)の西に位置する白峯(標高
336.9m)にある札所である。



 杉や檜の古木、老松に覆われた山中に、寺域を構えている。
小さな石橋を渡り、潜る山門は高麗門形式の塀重門で、「七棟門」と呼ばれている。
護摩堂の前を進むと正面に勅額門があり、ここを入れば崇徳天皇の廟所・頓証寺殿、
その裏山には御陵もある。
勅額門の手前、右手の石段を登るとそこに本堂とお大師堂が建ち並んでいる。



 境内のこの辺りにはカエデなどの紅葉樹の大木が多く、気の早い木が既に赤く色
づいている。紅葉の頃はさぞ美しく彩られるであろう。
その見ごろは京や鎌倉の有名寺院を凌ぐ光景を見せてくれることに違いない。
そんな風情を感じる、閑静なお寺である。(続)






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