国分寺の駅前から80番札所に向かう通りに人の姿は無く、閑散としていた。
門前にある、地元シルバー人材センターのボランティア有志による接待所も、その
先の「おへんろの駅 こくぶ」にも人の姿は無く静まり返っている。
前回この地で打ち終えた日は日曜日と言う事も有り、駐車場には大型のバスや
乗用車が何台も停まり人々で溢れていた。
駅前の通りを外れ左折、これから目の前に立ち塞がる山に向かうことに成る。
畑や住宅が密集する狭い道を抜けると右手に墓地が広がり、そこから道は登りに
転じて行く。所謂「遍路ころがし」と言われる急坂道の始まりである。
平坦道ならなんてことも無いのに、ここのところ、地道の上り坂になると何ともふが
いない。たちまち息が上がる。
休み、登り、休み、登る。
その登る時間がだんだんと短くなり、反対に休む時間が長くなる。
「もう一息」「あと少し」
登山道を覆う木々に下げられた札に励まされ、国分寺町を見下ろす絶景に心は洗
われるものの、これらには体力を回復させてくれる効力は残念ながらありはしない。
老化による心肺機能の低下なのか、上り坂での消耗には激しいものがある。
結局3キロにも満たない上り坂で、予定の時間を30分もオーバーし、やっとの思い、
疲れ果てて県道に合流する一本松に到着した。
ここで研修中の中学生の一団と遭遇、エールを交換する。
少しばかり体力を回復したような気になり、これから先、左手に陸上自衛隊の演習
地を見ながら、アップダウンを繰り返す舗装道をひたすら歩く。(続)
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