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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

伝統こけし(JR乗り潰しの旅)

2015-02-06 | Weblog
 東北地方の旅は、「伝統こけし」を訪ねる旅でもあり、素朴で柔和な表情の「こけし」
たちと出会う楽しみ多い旅でもある。
主要な駅の売店や、土地の観光物産館、観光地の土産屋などには、数は多くないが
その地の「こけし」が並べられていることが有り、そんな光景に出くわすと嬉しくなる。



 東北地方だけで生まれ育った郷土玩具である「伝統こけし」は、その生まれ育っ
た土地ごとに形や色使い、描かれる模様などに特徴があり、それらの特徴によっ
て主に産地を中心とした11の系統に区別されている。



 最大の特徴は「こけし」の発生期と目される江戸は文化・文政の頃より今日まで、
その形は、ロクロで削られた丸い頭と円柱形の胴を組み合わせただけの単純な形
状であり、間違っても手足が付けられていないことである。



 その産地には、今でもこけし作りを生業とする、「こけし工人」と呼ばれる人たち
がいて、ロクロを回し、描彩し、伝統の技を引き継いでいる。
多くは家内工業的で小規模な工房を持ち、作品はおみやげ品屋さんなどに卸され
るが、中には自前の店を構え、店先でロクロ回し実演を披露しながら土産として
販売も手掛ける工人も少なからずいる。



 多くは湯治を中心とした温泉地でお土産として捌かれ発展を遂げてきたが、今で
も鳴子、作並、肘折、土湯、遠刈田などの温泉地は主要な産地であり、工人たちが
お店を構えている。そんな工人の店を訪ね、実演を間近に見て、話を直接聞くのは、
産地を訪ねる最大の楽しみでもある。(続)







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