簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

上杉氏の城下町(JR乗り潰しの旅)

2015-02-13 | Weblog
 山形県の南東部に位置する米沢市は、人口9万人余りの静かな城下町である。
市街地は米沢盆地と呼ばれるところに広がっている。
日本海越えの季節風の影響で冬は寒く、県下でも雪の多い所として知られている。
訪ねた日、町は見事な雪化粧を施し歩道にも歩きにくいほどの雪が積もっていた。






 戦国時代には伊達氏がこの地を支配し、あの独眼竜と言われた伊達正宗はこの
地で生まれている。しかし、江戸時代以降この地に根付いたのは上杉氏であり、
その支配は長く明治維新まで続き、米沢と言えばやはり上杉家30万石の城下町と
言われるほど馴染んできた。



 駅前の通りを真っ直ぐに歩き、最上川に架かる相生橋を渡ると、丁度そのあたり
に幾つかのお寺が集まった一角が有る。
直江兼続公が城下の防衛を図るために配置した寺院群で、市内にはこのような寺
町がここ東町ともう一か所北町にあり、今に残されているらしい。



 そこからさらに一キロほど行った先が、市内の中心的な観光地ともいえる米沢城
址のある松が岬公園である。
米沢城は伊達氏、蒲生氏、上杉氏の居城で、別名を松岬城とも言った。





 このお城には、珍しいことに本丸に天守閣が無かった。
それは関ヶ原の合戦で西軍方に付いたことで、徳川幕府に配慮したからで、さらに
城郭には高層な石垣も無く、僅かに土塁を廻らしただけの平城であったと言う。
明治維新になって御殿や隅櫓が取り壊され、本丸跡は松が岬公園となっている。(続)




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