簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

雪のモンスター(JR乗り潰しの旅)

2015-02-04 | Weblog
 フニテルに乗り換え、暫く登ると眼下の景色が一変した。
もこもこと、こぶのように雪を付けた樹木が現れ始め、登るほどにそれらは成長し、
群生した樹木同士が触れ合うほどになっている。





 凡そ8分で、1661mの山頂駅に到着する。
ゴンドラを降り山頂駅を出ると、そこは一面の銀世界、素晴らしい景観が出迎えて
くれた。空は青く晴れているので雪がキラキラと眩しい。
気温はマイナス7度、吹き付ける風は半端なく強く、肌が痛いほどだ。
その風が余計に空気を引き締め、寒さを一段と高めているようだ。



 一面の雪原の中に、さまざまな形をした樹氷があちらにも、こちらにも、二つとし
て同じ形は見られない。まさに雪の芸術、モンスター群の勢揃いである。
この世界的にも珍しい自然現象はここ蔵王と青森の八甲田などごく一部でしか見
られない貴重なものだそうだ。



 赤い頭巾をかぶったお地蔵様が半分ほど雪に埋まり、白く凍り付いている。
この地蔵尊像は、江戸時代に遭難除けとして建立されたものらしく、台座を含める
と高さは2.68mも有ると言うから、現在の積雪は1mほどと言うことが解る。



 「山頂駅」の前は、山を滑り降りる「ザンゲ坂・樹氷原コース」の起点となっている。
山麓駅からここまで一緒に上ってきたスキーのグループも、ここから滑り降りるのだ
と言って、その装備を整え次々に樹氷の間に延びる雪の帯に繰り出していった。(続)






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