簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

酒津公園(JR乗り潰し・伯備線)

2016-09-30 | Weblog
 かつて昭和30年代には、伯備線の倉敷駅から2.5Km離れた地点に「酒
津」と言う駅があったらしい。
常設の駅ではなく、近くにある酒津公園の観桜の時期にだけ営業される
臨時駅で、ホームも簡単な骨組みの仮設であったそうだが、10年足らずで
廃止されている。
モータリゼーションの波が押寄せ、鉄道で訪れる客が減ったからであろう。



 その酒津公園は、近くを流れる高梁川の河川改修工事により生じた土地
を利用して開設された公園で、倉敷の中心からは少し離れた場所に有るが、
市民にとってはなじみの深い場所として親しまれている。



 この池と用水路は高梁川の下流域に広がる広大な干拓地への農業用水
を供給する施設で、川側にある取水門、池の配水樋門や疎水(用水路)は
花崗岩の切り石を組で造られていて重厚な中にも美しい見事なフォルムを
見せている。



 その歴史的な価値も高く、「疎水百選」に選ばれていると同時に、近年国
の重要文化財にも指定された。近代化遺産としては県下初の重文である。
また池の縁に建つ用水管理組合の管理棟は、赤い瓦屋根・白壁のモダン
な建物で、近代産業資産の指定を受けている。





 「水と桜」をテーマとする公園らしく、大きな配水池がありその周りや、そこ
から流れ出す用水路に沿って遊歩道が整備され、広大な園内には親水広
場や児童広場、プールやグラウンド、花木園、花壇などがある。



 そんな園内には約500本のソメイヨシノやヤエザクラが植えられている。
県下でも有数の花見スポットとして知られていて、開花の時期ともなると大
勢の花見客で賑わいを見せると言う。(続)



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