簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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桃太郎線の未来(JR乗り潰し・桃太郎線)

2016-09-14 | Weblog
 桃太郎線(吉備線)は東総社を出ると次は終着の総社である。
岡山始発の列車は殆どがここまで直通運転し、その所要時間は40分ほどだ。
ここではJR伯備線と井原鉄道井原線とに接続する。



 桃太郎線の備前一宮、吉備津、備中高松、足守などの各駅は、吉備路観光の
最寄り駅だが、それらの駅前から吉備路の古墳や古社を巡るなど、気軽に観光
地に行けるような路線バスなどの公共交通機関が有るわけでは無い。
沿線では比較的大きな駅の総社も、観光に関する交通事情は同じようなものだ。



 いま桃太郎線ではLRT化の検討が進められている。
電化し駅数を増やし、全駅のホームをバリアフリー化し、ピーク時は6本、非ピーク
時でも4本の運行を確保し沿線住民の利便性を高め、乗客数を増やそうとの目論
見がある。



 日常的な利便性が高まるに越したことは無い。
しかし、沿線には吉備路と言う県下でも有数な観光資源がある。
ここは県下を訪れる年間の観光客数では、常にベスト5に入るほど知名度も高く、
人気の地である。この事を踏まえJRも、吉備線に桃太郎線と言う愛称を付けた。



 しかし現状では多くは車での訪問である。
観光客の桃太郎線利用を促進するには、やはり目的地へのアクセス、利便性向上
は避けては通れない。LRT化の検討に合わせ、駅と観光地とを結ぶ公共交通機関
の充実も沿線自治体には考えてもらいたい。

 LRT化に合わせ、岡山駅西口から運動公園までの延伸も是非実現してほしい。
競技場の利用者のみならず、この地域は沿線に大学や大病院が立地していて、市
民の足としての活用が見込まれる。
さらに言えば、市内電車との結節をも合わせて検討をし、将来は市内電車路線網
の一役を担い、過度に車に依存する市中心部に風穴を開けることを期待したい。



  JR西日本が吉備線のLRT化構想を打ち出したのは2003年である。
今日までに沿線自治体を交えての検討会も行われてきたようだが、その進捗は
すこぶる遅く、遅々として進んではいない。

 つい先日には、宇都宮市などが申請したLRT新路線が認定され、19年の開業を
目指し工事を始めると言うニュースが流れた。
新規による開業は全国でも初めてのケースと言う。
当地も、そろそろ決断の時が来ているのではなかろうか。(桃太郎線・完)







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コメント
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