簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

熊野古道・大門坂(JR乗り潰しの旅・紀勢本線)

2017-04-14 | Weblog
 田辺から海沿いに紀伊勝浦を経て、那智を結ぶ「熊野古道」の一つ大辺路は、
「熊野三所大神社」の辺りで終点となり、ここから中辺路、或は伊勢路へと引き継
がれる。その中辺路の一部とされ、ここから那智山に至る熊野古道「大門坂」が、
この付近には残されている。



 「熊野三所大神社」と「補陀落山寺」を背に、那智川に沿った県道を山に向かい
5キロほど行くと無料の大門坂駐車場が有る。車で訪ねるならここが拠点となるが、
那智駅前で乗ったバスなら、もう一つ先の大門坂で降りることに成る。
ここまで10分ほどだ。



 大門坂と書かれた立派な石柱と、その脇に立つ熊野古道の石碑を見て、何の変
哲もないような緩い坂を5分ほど上る。
新道が整備されるまでは、この古道が生活道路として使われていたと言うだけに
よく整備された道が残されている。



 前方に鳥居が有り、その手前に旧新宮藩の関所跡(十一文関)の立て札が見え
て来る。昔はここに大きな門を構えていて、それがこの坂の名の由来らしい。
近くには関所の遺構(石造りの流し台など)も残されていて、何となく古道らしい雰
囲気が現れ始める。



 鳥居をくぐり、赤い小さな橋を渡る。
橋の名を振ケ瀬橋(ふりがせばし)と言い、この橋が俗界と聖域を分ける境の橋と
言われ、いよいよ神域に立ち入ることに成る。



その先に大門坂茶屋がある。ここでは平安衣装のレンタルがあり、それを着ての
記念撮影が人気だとか。
茶屋を過ぎると丁度門柱のように、坂の両側に立ち聳える2本の杉が見えて来る。
夫婦杉と呼ばれる推定樹齢800年の老木だ。(続)





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コメント
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