簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

長久山円頓寺 (東海道歩き旅・尾張の国)

2022-11-18 | Weblog
 堀川に架かる「五條橋」を渡るとその先に、西に向けて伸びる「円頓
寺商店街」の、年季の入った古びた看板が見えてくる。
丁度名古屋駅と名古屋城を結ぶ中間地点にあり、今なお昭和レトロを感
じさせる懐かしい姿を留める商店街だ。

 元々は、清須から移った商人が住み着いた町と言われている。
老舗も多く、明治に入ると更に多くの店舗が創業した。
古くは「えんどんじ」と呼ばれていたが、今では「えんどうじ」が通り
名となっている。





 通りは円頓寺筋と呼ばれる門前町である。
東西に伸びる道は、その西方の円頓寺本町商店街、西円頓寺商店街へと
続き、昔ながらのアーケードを構え、どこか懐かしい、ほっとする優し
い顔を見せている。

 市内に有る「大須商店街」「瑞穂商店街」と並び、三大商店街の一つ
に数えられ、名古屋では最も古い商店街といわれている。





 そんな商店街の中程に、「長久山円頓寺」と言う日蓮宗の寺がある。
商店街の名の謂れとなる寺である。
名古屋開府後の承応3(1654)年の開基で、当初普敬院と称していた。
名古屋城天守閣の建造の折り、余材を拝領し、鬼子母神像を刻み本堂
に安置したとされている。神像は毎月18日に公開されている。





 商店街は、瀬戸電の堀川駅や、堀川の川湊からも近く、名鉄の江川線
(後の市電の路線)が開通しその電停や市バスのバス停も近かった。
 界隈には、女性の神様「浅間神社」や、名古屋弁のおみくじで有名な
「金刀比羅神社」、「多賀の宮」、「真言宗高田派愛知別院」等がある。

 参拝ついでに商店街に立寄る人々も多かったと言う。
名古屋城下の下町として、商店街は人々で溢れ、盛り場としても大いに
盛り上がった時期があった。(続)




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