鉄道とそれに並行する国道180号線は、背後に山が迫る厳しい地勢の地
を行くだけにその車窓の眺めは素晴らしい。
両側に聳え立つ山々は、四季折々違った顔を見せてくれる。
列車は蛇行して流れる川を所々橋梁で跨ぐので、車窓は刻々と右に左に
変化を繰り返す。
冬枯れから新緑が芽吹き、やがて緑に揺れ、更に紅葉し葉を落とし、時に
微かな雪化粧など移ろいを高梁川の流れに写す。
そんな野趣に富んだ風景は、まるで額縁に切り取られた一枚の水彩画を見
るように美しい。
伯備線は「備中の小京都」、備中高梁を出ると備中松山城の建つ臥牛山
の麓を巻くように高梁川に沿って行く。
次の停車駅、木野山は備中高梁駅と同時期に伯備南線の駅として開業し
た歴史の古い駅である。
更にその先は備中川面、方谷と停車を重ねながら北上する。
伯備線は伯備南線と伯備北線として営業を始め、それが一つに繋がり全通
したのは昭和3(1928)年のことだそうだ。
備中川面はここから新見を経て足立までの全線が開通するまでの、いわば
南線当時の終着駅である。
その後の全線開通に合わせ、備中川面駅から遅れること一年で設けられた
のがその先の方谷駅だ。
藩政時代の備中松山藩領西方村、現在の高梁市中井町西方に開業した
国鉄の新しい「方谷」駅は、誕生の経緯がちょっと珍しい。
普通駅名は、その所在地の地名があてがわれることの多い中、地元のたっ
ての要望で地名ではない駅名となったのだ。(続)
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を行くだけにその車窓の眺めは素晴らしい。
両側に聳え立つ山々は、四季折々違った顔を見せてくれる。
列車は蛇行して流れる川を所々橋梁で跨ぐので、車窓は刻々と右に左に
変化を繰り返す。
冬枯れから新緑が芽吹き、やがて緑に揺れ、更に紅葉し葉を落とし、時に
微かな雪化粧など移ろいを高梁川の流れに写す。
そんな野趣に富んだ風景は、まるで額縁に切り取られた一枚の水彩画を見
るように美しい。
伯備線は「備中の小京都」、備中高梁を出ると備中松山城の建つ臥牛山
の麓を巻くように高梁川に沿って行く。
次の停車駅、木野山は備中高梁駅と同時期に伯備南線の駅として開業し
た歴史の古い駅である。
更にその先は備中川面、方谷と停車を重ねながら北上する。
伯備線は伯備南線と伯備北線として営業を始め、それが一つに繋がり全通
したのは昭和3(1928)年のことだそうだ。
備中川面はここから新見を経て足立までの全線が開通するまでの、いわば
南線当時の終着駅である。
その後の全線開通に合わせ、備中川面駅から遅れること一年で設けられた
のがその先の方谷駅だ。
藩政時代の備中松山藩領西方村、現在の高梁市中井町西方に開業した
国鉄の新しい「方谷」駅は、誕生の経緯がちょっと珍しい。
普通駅名は、その所在地の地名があてがわれることの多い中、地元のたっ
ての要望で地名ではない駅名となったのだ。(続)
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