赤穂線は日生を出て寒河を過ぎると、岡山から兵庫へと入っていく。
県境をまたぐと最初の駅が「備前福河」だ。
紛れもなく兵庫県に位置するのに駅名に「播州」ではなく岡山県の古名
を表す「備前」が付く不思議な駅である。
それは嘗てこの辺りまでが備前の国の一部で、鉄道が開通した当時
も岡山県に属していた事による名残だそうだ。
当地の集落は「福浦」と言い、隣接する集落が「寒河」であったこと
から、駅名が「福河」となったらしい。
当地が兵庫県に編入されるのは、昭和38(1963)年であったそうだ。
路線は、瀬戸内の海から外れ、三菱電機や住友セメントの大きな工場
をかすめるように進むと、両側には町並みが広がり、やがて播州赤穂に
到着する。
同線の区切り駅で、岡山方面から来た列車はここで全てが折り返す。
到着した列車の多くは、これらこの駅始発の列車と接続しているから、
多くの場合着いたホームの向かい側の列車に乗り込めば良く、乗継に
は便利な駅である。
関西圏に向けて、朝夕には新快速が、相生から山陽本線に乗り入れ、
姫路を経て、神戸・大阪・京都方面に向け、さらに東海道本線を行き、
米原から北陸本線に入り長浜まで、或は、山科から湖西線に入り近江
今津や敦賀まで行く列車が頻発している。
ここ播州赤穂は、瀬戸内海に面した観光都市である。
かつては浅野家5万石の城下町であり、製塩で栄えた町であるが、今で
は「忠臣蔵」の町として全国的にその名を知られるところだ。
駅から左程遠くないところに赤穂城址、赤穂大石神社、大石良雄宅跡
長屋門など所縁の場所が点在している。毎年12月14日、浅野邸討ち入り
の日に行われる「赤穂義士祭り」は、多くの観光客で賑わうと言う。
(赤穂線・乗潰しの旅 完)
にほんブログ村
県境をまたぐと最初の駅が「備前福河」だ。
紛れもなく兵庫県に位置するのに駅名に「播州」ではなく岡山県の古名
を表す「備前」が付く不思議な駅である。
それは嘗てこの辺りまでが備前の国の一部で、鉄道が開通した当時
も岡山県に属していた事による名残だそうだ。
当地の集落は「福浦」と言い、隣接する集落が「寒河」であったこと
から、駅名が「福河」となったらしい。
当地が兵庫県に編入されるのは、昭和38(1963)年であったそうだ。
路線は、瀬戸内の海から外れ、三菱電機や住友セメントの大きな工場
をかすめるように進むと、両側には町並みが広がり、やがて播州赤穂に
到着する。
同線の区切り駅で、岡山方面から来た列車はここで全てが折り返す。
到着した列車の多くは、これらこの駅始発の列車と接続しているから、
多くの場合着いたホームの向かい側の列車に乗り込めば良く、乗継に
は便利な駅である。
関西圏に向けて、朝夕には新快速が、相生から山陽本線に乗り入れ、
姫路を経て、神戸・大阪・京都方面に向け、さらに東海道本線を行き、
米原から北陸本線に入り長浜まで、或は、山科から湖西線に入り近江
今津や敦賀まで行く列車が頻発している。
ここ播州赤穂は、瀬戸内海に面した観光都市である。
かつては浅野家5万石の城下町であり、製塩で栄えた町であるが、今で
は「忠臣蔵」の町として全国的にその名を知られるところだ。
駅から左程遠くないところに赤穂城址、赤穂大石神社、大石良雄宅跡
長屋門など所縁の場所が点在している。毎年12月14日、浅野邸討ち入り
の日に行われる「赤穂義士祭り」は、多くの観光客で賑わうと言う。
(赤穂線・乗潰しの旅 完)
にほんブログ村
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます