簾 満月「バスの助手席」

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なごやめし総選挙 (東海道歩き旅・尾張の国)

2022-11-28 | Weblog


 名古屋には「なごやめし」と言われる食文化が、脈々と息づいている。
今年の1月~3月、「一億人のなごやめし総選挙2022」が行われた。
今回は28種類がエントリーされ、一人一回八品まで、これぞ「なごやめ
し」を選んで投票し、15.5万人程が、総数62.9万票を投じた。
結果見事1位に輝いたのが、「ひつまぶし」である。



 鰻の蒲焼きを短冊状に細く切り、おひつに入れた熱々のご飯にもった
「ひつまぶし」は、贅沢なごやめしの王道と言われている。
 最初はそのまま茶碗によそって、二杯目はネギや刻み海苔わさび等の
薬味を添えて、最後はそれに出汁かお茶をかけて頂く。
一杯で三度の異なった味が楽しめるのがウリだ。



 昔からの定番「きしめんは」9位、「えびフライ」が10位と健闘した。
「きしめん」のルーツはキジ肉入の麺で、尾張藩祖以来の伝統料理だ。
時代と共に庶民の間に広まったが、流石にキジ肉は贅沢で、当初は代わり
に油揚げが使われた。

 たまり醤油をベースに魚介で出汁を取り、独特の平たい麺に油揚げや花
鰹、ネギ、かまぼこ等が乗る。
今では名古屋駅のホームでも手軽に頂く事が出来る。



 近頃人気の「手羽先」が3位、「天むす」が5位、「小倉トースト」が
6位、「名古屋コーチン」は8位だ。
 面白いのは「モーニング」の7位で、これは料理の種類では無く、主に
喫茶店に於ける食事の提供形態である。
多くの食に混じり上位に入るのは、喫茶店文化が根付いた名古屋らしい。



 「味噌カツ」が2位「味噌煮込みうどん」は4位、「どて煮」は13位
と、味噌文化を代表する味が根強い支持を得ている。
お土産では「ういろう」が15位、「えびせんべい」が22位、「守口漬」
は28位である。

 個人的には尾張・三河地方全般に昔から伝わる「菜飯田楽」推しだ。
菜飯は細かく刻んだ大根葉を混ぜて炊いたご飯、田楽は豆腐などを串に
刺し独特のタレを付けて焼いた物だ。
今回は、ノミネートさえされなかったのが残念だ。(続)





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