簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

山手線は環状線? (JR乗り潰しの旅)

2012-01-06 | Weblog
 時刻表で見ると、山手線は品川から新宿・渋谷を経て田端までの20.6キロと成っている。
残りの田端から東京までは東北本線、東京から品川までは東海道本線なので、正確に言えば都心を
一回りしてはいるが、山手線は環状線ではない事が解る。

 一番外側を大きく廻る路線が有る。
と言っても一つの路線と言う訳ではなく、幾つかの路線が繋がって外周を構成している。
 茅ヶ崎から相模線、そして八高線、高崎(正確には新前橋)からの両毛線、小山からの水戸線など
で首都圏を取り巻いているが、これらの路線は既に乗り潰している。
 従って今回は首都圏を取り囲む輪の一つ、山手線の外側に位置する南武線、武蔵野線、京葉線など
を乗り潰す。





 今回スタートに選んだのは川崎駅。
その5番・6番線から始まる南武線は、東京の立川まで39.6キロを28駅で結んでいる。
 10時前に出る立川行きは、朝の通勤時間帯を終えたところなのか、思いのほかホームの人も、電車の
乗客も少ない。

 川崎を出ると暫くは、立派な高層マンションや工場群など、大都会的な市街地の車窓風景が続き、
尻手辺りではビルの谷間から富士山が姿を現す。
 地図を見ると多摩川とほぼ並ぶように線路は延びているが、車窓から川の流れを見ることは殆どない。



 40分ほどで、武蔵野線の起点駅府中本町に到着する。
駅の東に東京競馬場が位置しているので、コンコースにはそこに向かう臨時の出口も設けられている。(続)



(この旅行記は、「東日本大震災」発生直前に巡ったものです。)


  にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都心の電車 (JR乗り潰しの旅)

2012-01-04 | Weblog
 大型時刻表の鉄道路線図で東京付近の拡大図を見ると、大小幾つもの円で、首都をぐるりと取り
囲むように線路が敷設されているのが解る。
 そしてその中心からは、それらの円周上に位置する主要駅に向けて、放射状に幹線が延びている。
言わば蜘蛛の巣のように張り巡らされた首都圏近郊の路線で有るが、これらを乗り潰すと成ると、
土地勘の無い者にとってはなかなか手強いものだ。



 一番内側の路線は言うまでも無く、都心を巡る山手線だ。
以前仕事で横浜に住んでいた折、休日の一日を、“お上りさん”宜しく、この線に乗って、世に
知れた有名な駅々を訪ね歩いたことがある。



 都心を走るので、車窓から見えるのは大小入り混じったビルばかり。
整然と区画された近代的な高層ビル群も有れば、原色のネオンや看板でどぎつく飾り立てたビルや、
雑然とした町中の小さなビル、そんな建物群に埋もれるように、沢山の民家が建て込んでいる。
こんな建物群ばかりを見ているので、神宮の森や上野の森の大きな緑の塊に出くわすと、なぜか
ホッとする。



 何よりも驚いたのは、途中駅から電車に乗る場合、殆ど“次の電車を待つ”と言う感覚が無いこと。
加えて昼間なのに、来る電車、来る電車に多くの人々が乗っていること。
なんて便利が良いのだろう、なんて人の多いところだろうと本当に驚いたものだ。
それに外国の人が多いのにはさすが日本の首都と関心をしたものだ。(続)



(この旅行記は、「東日本大震災」発生直前に巡ったものです。)


  にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

復旧・復興の願いを込めて (JR乗り潰しの旅)

2012-01-02 | Weblog
 昨年、一昨年と集中的に関東周辺と太平洋岸沿いの路線を乗り潰す旅に出た。
一昨年は、水戸から太平洋沿岸を、青森の八戸まで北上、この間の路線を乗り潰した。
そして昨年は、関東の近郊路線、千葉の房総半島周辺を乗り潰して来た。



 このようにまず東日本から乗り潰そうとした自身の旅行では順調に進捗し、確実に消化が進んでいた。
ところが、昨年の関東周辺の乗り潰しを終え、紀行文をまとめ、ブログにアップしょうとしていた矢先の
三月、思いもかけない、とんでもない厄災が起きてしまった。



 昨年は震災が起き日本中が “絆”の合言葉のもと一つに成り、東日本の復旧・復興に向けて一丸と
なった取り組みが展開されてきた。
 しかし年が明けても今尚、その傷跡はいたるところに残されたままで、未だに過酷な制約を強いられ
ているところも決して少なくは無い。



 JR東日本管内の路線では、石巻線、山田線、気仙沼線等、多くの太平洋沿岸を走る路線が未だに
復旧出来ていない。
 三陸鉄道でも壊滅的な被害を受け、復旧の目途が立たない路線も有る。
水戸の偕楽園でも、園の一部が未だに立ち入り制限されているようだ。



 何かをしたいと思いながらも、何のアクションも取れない自身を歯がゆく思うこともあるが、よくよく
考えて見れば、観光を通じて被災地にエールを送ることも支援の一つの形ではないか、とも考える。
 元気だったあの頃あの時を思い起こし、復旧・復興の礎とならんことを切に願い、そして近いうちに
当地を再訪したいとの思いも胸に、当時は発表の憚られた紀行文を、敢えてブログにアップすることに
した。(続)




  にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする