簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

鈍行で行く760キロの旅(JR全線乗潰しの旅)

2013-07-08 | Weblog


 自宅を朝の7時過ぎに出て、最寄り駅から普通電車に乗り込んだ。
山陽本線の網干で新快速に乗り換えたのが午前9時、その先湖西線を経由して
北陸本線の敦賀がお昼過ぎ、更に福井、富山で乗り継ぎ11時間半余り、ようやく
直江津まで辿り着いた。





 ここからは、信越本線で長岡に向かい、そこで内野行きに乗れば、22時過ぎには
今晩の宿泊予定地の新潟に到着する筈だ。
しかし今回は途中柏崎で乗換、まだ乗ったことの無い越後線を経由して新潟に向か
うことにした。



 越後線は、信越本線の柏崎から新潟に至る83.8Kmの路線で、ほぼ日本海に沿って
進む。この時間、ここから新潟への直通運転はないので、途中弥彦線とのクロス駅、
吉田でもう一回乗り換えることに成るが、接続には30分以上も待つため、新潟到着は
23時頃に成る。



 直江津を出発時、薄暮状態であった空は、柏崎に到着する頃には、暮れ残りの明るさ
はすっかりと無く成り、駅頭に立つ祭りを告げるぼんぼりが暗闇で赤く目立っていた。
 折角初めての路線に乗るのだから、出来れば車窓を楽しめる明るいうちに乗りたいと
は思うのだが、そうたびたび来ることも出来ないから、つい無理をしてしまう。



 沿線には、出雲崎の良寛さま縁の場所、寺泊の「魚のアメ横」と呼ばれる、気に成る
スポットも幾つか有るが、今回はこんな時間では残念ながら立ち寄ることはかなわない。
車窓から雰囲気だけでも味わいたいのだが漆黒の闇ばかりで、何も見る事が出来なく
て残念だ。



 自宅を出て16時間余り、岡山から新潟まで760Kmを2300円の青春18きっぷ1枚で
来るのだから、随分とお値打ちな旅でもある。(続)






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青春18きっぷ・瀬戸大橋を渡る(JR全線乗り潰しの旅)

2013-07-05 | Weblog
 瀬戸大橋線の“快速マリンライナー”は、1時間にほぼ2本、1時間足らずで、四国の
玄関駅、高松に到着する。



 ここから徳島までは、高徳線で2時間半ほどの距離である。
徳島から四国を横切るように行く徳島線は、暴れ川との異名を持つ四国三郎・吉野川
に沿っていることから“よしの川ブルーライン”の愛称で呼ばれていて、車窓からはその
流れを楽しむこともできる。



 岡山を始発のマリンライナーで発てば、このルートでもお昼前には阿波池田に着く
ことが出来る。ここは、四国を南北に貫いて走る土讃線の途中駅、高知や高松(岡山)
に向けて、およそ1時間に1本の特急が発着しているが、普通列車の便は悪く2時間
に1本程度と少なくなる。



 この先南に向けて高知・須崎で乗継げば、夕方には土讃線の終着駅窪川に到着する。
窪川から先は、四国西部の宇和島に向けて予土線があるが、次の若井の間は、“土佐
くろしお鉄道”の路線になるので、18きっぷでは乗車できず別途料金が必要になる。



 予土線は最後の清流と呼ばれる四万十川に沿って長閑に走る路線だけに、日が
落ちてから乗るのは少々勿体ないかも・・・。



 夜8時過ぎに到着した宇和島で、松山方面に向かう予讃線の普通列車を2時間
近く待てば、何とかその日の内に八幡浜に到着する。



 ただ、宇和島と内子の間で特急を使えば(別途運賃と特急料金が必要だが)、ここで
松山に向かう最終の普通列車を捉えられる。
このようにすればその日のうちに四国四県の県庁所在地を全て巡ることも可能である。



 さあ、あなたも青春18きっぷを手に未知への旅に出かけてみませんか?
( 写真は何れもJR四国管内)(続)
                                


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青春18きっぷ・瀬戸内海を行く(JR全線乗り潰しの旅)

2013-07-03 | Weblog
 朝7時前には岡山から下関行きの電車が出る。
この電車、終点までの360キロ余りを、7時間半以上もかけて直行する。
更にその先下関、小倉で乗り継げば、その日の内に熊本を過ぎ八代までも行く事が
出来る。



 直行の良さは、乗り換えで荷物を持ってホームを移動する手間や、待ち時間が無くて
良いが、これだけの長丁場であると、乗っているだけでも結構体力勝負である。



 ではあるが途中糸崎、岩国、柳井では十分以上も停車するので、その間にホームに
出たり、駅構内の売店を冷やかし、観光案内所を覗いたりと、それなりに気分転換も
出来る。こう言った長距離列車に乗っていると折々の長い駅停車は有難い。



 おまけに山陽本線は、瀬戸内海に沿って走るので、瀬戸内の静かな海と、そこに
浮かぶ島々を眺めていれば決して飽くことも無いし、退屈する事も無い。
時には車窓から、思いがけない光景に出くわす事もある。



 夏の頃は、一面に広がった緑の絨毯、秋口から冬にかけての枯れ葉色の畑、今まで
何度も目にしてきたのは、岩国辺りに広がる広大なレンコン畑の風景だ。
 ある時初めて車窓からレンコン掘りの作業を目にしたが、こんな光景は長旅の思わぬ
プレゼントだ。





 本当は所々で途中下車をして、すこし町歩きを楽しんで、叉電車に乗って先に進む。
時間が許せば、このほうが良いだろう。
 気分転換にもなるし、町を歩く事が格好の休息にもなるからだが、折角の長距離
列車を逃すのも勿体なく、こんな葛藤が心の中で何時も渦巻き戦っている。
(写真は何れも山陽本線の沿線から)(続)



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青春18きっぷ・日本海に沿って(JR全線乗り潰しの旅)

2013-07-01 | Weblog
 岡山を6時過ぎの普通電車に乗り、姫路で湖西線周りの敦賀行きの新快速に乗ると、
お昼前には敦賀に到着する。




 敦賀からは、福井、富山、直江津、長岡で乗り継ぐと、新潟には夜の10時過ぎに到着
する。更に先を目指すなら、白新線経由で羽越本線の村上まで行く電車が接続している。
これに乗れば、村上には夜11時半前に到着する。



 この間凡そ820キロ、普通に切符を買えば1万円を越える距離だが、18きっぷなら
1回分の2,300円で、こんなに遠くまで来る事が出来る。とはいえ、乗り続ける訳で
はないが、17時間以上も要するので、決して楽とは言い難い。

 しかし湖西線の沿線では、比叡山の山並みや奥琵琶湖の景色を楽しむ事が出来るし、
富山を過ぎれば、日本海がより車窓に近づいてくるので、運が良ければ親不知辺りで、
日本海に沈む夕日を見る事が出来るかもしれない。



 また、敦賀を出れば、長い北陸トンネルを抜けるし、糸魚川の先の筒石ではトンネル
の中の珍しい駅に驚いたり・・・、それなりに楽しみも多い。



 この行程では、直江津での接続が悪いので、結果的には岡山をもう1時間遅く出ても
村上到着は同じ時間に成るが、金沢辺りで一列車遅らせて昼食をとるとか、直江津で
の待ち時間で夕食をとる等すれば気分転換も出来ると言うものだ。要は長時間の乗車
でも、上手く工夫すれば、疲れも退屈も減らす事が出来るのである。
(写真は何れも湖西線、北陸本線の沿線)(続)



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