刹那
2013-05-13 | 弓道
土曜に弓道場で稽古をしていると、コンピュータの仕事をしている田〇さんが、試験勉強していたら時間の単位が出てきたという話をしてくれた。「刹那の時間は1秒を6で割った時間だそうです。」と、それより短いのは「虚空」というのだそうだ。
以前に、弓を引き絞り離れの時を「刹那」というにふさわしいだろうねというようなことを、話していたので興味深い。仏教用語であるその次の短い単位「六徳」「虚空」「清浄」と続くのだそうだ。
余談だが、東寺へ行ったときに、観智院という「十三詣り」と幟のある建物に祀ってある、五大虚空蔵菩薩があった。丑年と、寅年の守護神でもある。虚空蔵菩薩とは広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩、という意味とのこと。ここでは広大さを表すが、刹那より小さい時間を虚空というなら、大きいは小さいと同じ?要するに、無いのだ。分からなくなった。
何かを学ぶと、ますます分からないことが溢れてくる。
刹那の次に虚空、清浄と続くと弓を引いた時の心境のような気がする。また、大きい単位「不可思議」「無量大数」となるという。仏教は面白い。
ちなみに、1秒の1/1000はミリ秒、その1/1000はマイクロ秒、次にナノ秒とある。どちらにしても、そんな時間を計ることがすごい。そんな細かい時間に何をするのか。ぼんやりしているとその時間を隙という。そんな単位はないが、隙とか間というのも、なんとも興味深い。