まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

利休梅から

2019-05-24 | 山歩き

友達に教えてもらった木の名前は「利休梅(りきゅうばい)」だった。この花が咲くころに山を歩かなかったからか、長い間この花の存在も知らなかったとは。 

 

 その木を抜けると小道になっている。

母はイノシシが出るからと怖がっていたが、イノシシは夜行性というので大丈夫と思うが。タケノコはいい餌になる。今年は殆ど採れなかったと思ったが、本当はイノシシに食べられていたのでは。

なんと気持ちの良い空と光と竹と木と。

脇道に少し入ると不思議なアートに出会う。5mくらい森の中に入ると、そこはもう知らない世界になる。

大きな木が根こそぎ倒れている。

何が起きたのだろう。凄い力だ。根が盛り上がったあとの穴は、わたしがすっぽり入ってしまいそうだ。

自分の家の周りを歩くのに登山届などは出さないから、いい加減に戻らなくては。元の道に出るとホッとする。

家の屋根が見えるところまで15分で回れるはずが、あちこち興味深く歩いていて20分かかった。弟は、チェーンソーや草刈り機を買って、帰るたびに草刈りをして、林業おじさんみたいにしているせいか、山の上はきれいになっている。わたしはちょろちょろ歩くだけである。

 

 


20分山歩き

2019-05-24 | 山歩き

早朝に母の電話で起こされた。「財布がない・・」夕べから探しているのだと。

朝ごはんも食べずに、パンを買って出かけた。案の定、心配で朝ごはんも食べていない様子で、「一緒にパンを食べてコーヒーを飲んでから、探そう・・」と言って食事をする。「泥棒かも・・」「警察へ言わなくては・・」と、言いだした。

結局、棚の引き出しに入っていた。「ほら・・、あったやろ。落ち着いてご飯を食べると出てくるから。」「なんで、そんなにのんびりしとるんやと思ったわ。さっき、そこも見た・・」「気持ちが昂ると、あるものも見えなくなるんやね」母はほっとして、パンを食べ始めた。

その後、一緒に父の見舞いに行って、山を歩いて帰る。今日は天気も良いので、どこかの山へ行きたかったが、弟がきれいにしてくれた山の道を、ゆっくりぐるっと一周すると20分かかる。

まずは「立入禁止」からスタートだ。

赤いイチゴは緑の中でひときわ可愛くみえる。 三つ葉と共生。

 ふきの上に載っている桐の花。上を見上げると、桐の花は殆ど落ちてしまっている。

 少し行くと白い花。これは何だろう。ゆっくり山を歩くと、いつも見えないものが見えてくる。山笑うという季節はもう過ぎたのだろうか。暑くなっても山はいつも笑っているようだ。刻一刻と様相が変わっていくことを知らずに、毎日忙しくしている。そのことを、山に笑われているようだ。