『鎌倉文士とカマクラ』を読んで、深田久弥が川端康成や小林秀雄ら鎌倉文士と呼ばれた仲間たちと『文学界』を創刊したことを知り、鎌倉文士と深田久弥の関わりに興味を持った。
また、深田久弥にのめり込んだ方から寄付された大量の本の整理をしたことも手伝って、小林秀雄や今日出海たちとの文章もおもしろい。
丁度『玉まつり』という門玲子さんの本が出版され、加えて鎌倉へのあこがれみたいなものが芽生えてきた。文学少女か!!
『鎌倉文士とカマクラ』の出版社のアンケートに答えたついでに、質問を書いたら、著者から直接返事を頂いた。
その著者が、「鎌倉文学館」の館長富岡幸一郎氏だった。
お返事のハガキの最後に、「コロナが収まったら鎌倉文学館へどうぞお越しください」との文があり、機を見て行きたいと思っていたところ、実現することになった。コロナ感染者が減ってきて、いよいよ県外もいいかなと思えたからだ。
行く前にもう一冊、深田久弥の前の奥さんが書いた『透きとおった人々』も読んだ。これは、北畠八穂さんの随筆で、鎌倉で関わった人々のことが書いてあるのだ。中原中也、太宰治、堀辰雄、大佛次郎、川端康成、室生犀星・・・・まだまだ、その頃活躍していた人々とのやりとりが、微細に書かれている。
それは、そばに深田久弥がいることも想像できる。
さて、館長の「いつも火曜に文学館にいますのでどうぞ」という言葉を真に受けて、いきなり行くのもどうかと思い、手紙を書いて、11月6日の火曜に行く予定を伝えた。ケータイ番号も書いておいた。
電話がかかり訪問時間を決めた。
同じ博物館連絡会があり、一応われらの館もささやかながら仲間であることが助けになった。
虎の威を借る狐のようなものである。
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