東洋太平洋ライトヘビー級4位 西澤 ヨシノリ(ヨネクラ)
49戦27勝(15KO)17敗5分
同級2位 マニカ・カトニヘレ(フィジー)
17戦10勝(4KO)6敗1分
今年40歳のボクサー西澤選手の戦いは続く。
キャリアも20年を超え、今夜が節目の50戦目
肉体もボロボロに近いのかもしれないが、
精神力とボクシングに賭ける情熱は止まない。
1997年に日本ミドル級王座を獲得した時、既に31歳。
その後1999年、33歳で東洋太平洋スーパーミドル級王座に就く。
そして2001年35歳の時と2004年38歳の時に、
東洋太平洋スーパーミドル級王座に返り咲く。
昨年は2試合行い、東洋太平洋ライトヘビー級タイトルマッチと
東洋太平洋スーパーミドル級王座決定戦には敗れたとは言え、
今夜、再びその東洋太平洋ライトヘビー級王座に挑む
勝てば、日本人最年長王者となる。
凄い。偉い。
負ければ引退、勝っても試合内容によっては、
JBCからの引退勧告を受け入れなければならない状況下で、
勇敢な男の生き様を見届けるために後楽園ホールへ向った。
昨日の計量でカトニヘレ選手がなんと、
リミットを2.3Kgもオーバーする大失態。
したがってこの試合、西澤選手が勝てばチャンピオンだが、
カトニヘレ選手が勝ってもチャンピオンの資格はない。
しかし最近、わざとオーバーしているケースもあるようなので、
減量失敗と言えども油断は禁物だ。
写真左側:赤いトランクスが、ダンディー西澤選手。
写真右側:白いトランクスがカトニヘレ選手。
「ガンバレ!西澤選手!」
赤コーナーより登場した西澤選手は、
さすがに凄い存在感があった。
リング上で四方に向かって両手を掲げ、ゆっくりと頭を下げる。
これが最後のリングとなるかもしれないと言う事を、
噛みしめているようだった。
1ラウンド:カトニヘレ選手がジャブを付いてリングをまわる。
西澤選手はパンチが見えている。
ヒラリヒラリとパンチをかわしながらチャンスをうかがう。
中盤に差し掛かったころ、西澤選手がロープへ追い詰めて、
左ボディアッパーを振るった。
カトニヘレ選手は、ばったりと倒れ、動かなかった。
レフェリーがカウントを数える。
「1、2、3、4、5、シーックス、セーブン、
エーーイト、ナーーイン、テーーン。!」
心なしか後半は、ゆっくりと数えていたように思えた。
わすか・・・1分39秒だった。
西澤選手は、トレードマークの口ひげに触れさせる間もなく、
カトニヘレ選手を一撃でしとめた。
勝利者インタビューで西澤選手は言った。
「今日が50戦目、その中には17回の敗戦、
5回の引き分けと言う挫折がありましたが、
それを克服してきました。
改めて言えるのは、継続は力なりと言う事です。」
かっこいい とっても説得力がある
ボクシングよりもインタビューの方が、はるかに長かったが、
大勢のファンが最後まで聞いていた。
「最後に、皆様のご健勝とご多幸をお祈りして、
万歳三唱をしたいと思います 」
・・・全員が起立して万歳三唱をした・・・。
素晴らしい光景だった。
生意気な小僧のたわごとや下手くそな歌を聞かされるのは、
真っ平ゴメンだが、こういうのは何度でも聞きたい。
(まぁ・・まだ西澤選手の半分も生きてないのだから、勘弁してやるか・・。)
引き上げるカトニヘレ選手を呼び止めて、
リング上で声をかけたシーンも印象的だった。
人間的にも優れた人こそが、
チャンピオンになるべきだと改めて思った。
来年は41歳で、初防衛戦を迎える。
「まだまだガンバレ!西澤選手!」
49戦27勝(15KO)17敗5分
同級2位 マニカ・カトニヘレ(フィジー)
17戦10勝(4KO)6敗1分
今年40歳のボクサー西澤選手の戦いは続く。
キャリアも20年を超え、今夜が節目の50戦目
肉体もボロボロに近いのかもしれないが、
精神力とボクシングに賭ける情熱は止まない。
1997年に日本ミドル級王座を獲得した時、既に31歳。
その後1999年、33歳で東洋太平洋スーパーミドル級王座に就く。
そして2001年35歳の時と2004年38歳の時に、
東洋太平洋スーパーミドル級王座に返り咲く。
昨年は2試合行い、東洋太平洋ライトヘビー級タイトルマッチと
東洋太平洋スーパーミドル級王座決定戦には敗れたとは言え、
今夜、再びその東洋太平洋ライトヘビー級王座に挑む
勝てば、日本人最年長王者となる。
凄い。偉い。
負ければ引退、勝っても試合内容によっては、
JBCからの引退勧告を受け入れなければならない状況下で、
勇敢な男の生き様を見届けるために後楽園ホールへ向った。
昨日の計量でカトニヘレ選手がなんと、
リミットを2.3Kgもオーバーする大失態。
したがってこの試合、西澤選手が勝てばチャンピオンだが、
カトニヘレ選手が勝ってもチャンピオンの資格はない。
しかし最近、わざとオーバーしているケースもあるようなので、
減量失敗と言えども油断は禁物だ。
写真左側:赤いトランクスが、ダンディー西澤選手。
写真右側:白いトランクスがカトニヘレ選手。
「ガンバレ!西澤選手!」
赤コーナーより登場した西澤選手は、
さすがに凄い存在感があった。
リング上で四方に向かって両手を掲げ、ゆっくりと頭を下げる。
これが最後のリングとなるかもしれないと言う事を、
噛みしめているようだった。
1ラウンド:カトニヘレ選手がジャブを付いてリングをまわる。
西澤選手はパンチが見えている。
ヒラリヒラリとパンチをかわしながらチャンスをうかがう。
中盤に差し掛かったころ、西澤選手がロープへ追い詰めて、
左ボディアッパーを振るった。
カトニヘレ選手は、ばったりと倒れ、動かなかった。
レフェリーがカウントを数える。
「1、2、3、4、5、シーックス、セーブン、
エーーイト、ナーーイン、テーーン。!」
心なしか後半は、ゆっくりと数えていたように思えた。
わすか・・・1分39秒だった。
西澤選手は、トレードマークの口ひげに触れさせる間もなく、
カトニヘレ選手を一撃でしとめた。
勝利者インタビューで西澤選手は言った。
「今日が50戦目、その中には17回の敗戦、
5回の引き分けと言う挫折がありましたが、
それを克服してきました。
改めて言えるのは、継続は力なりと言う事です。」
かっこいい とっても説得力がある
ボクシングよりもインタビューの方が、はるかに長かったが、
大勢のファンが最後まで聞いていた。
「最後に、皆様のご健勝とご多幸をお祈りして、
万歳三唱をしたいと思います 」
・・・全員が起立して万歳三唱をした・・・。
素晴らしい光景だった。
生意気な小僧のたわごとや下手くそな歌を聞かされるのは、
真っ平ゴメンだが、こういうのは何度でも聞きたい。
(まぁ・・まだ西澤選手の半分も生きてないのだから、勘弁してやるか・・。)
引き上げるカトニヘレ選手を呼び止めて、
リング上で声をかけたシーンも印象的だった。
人間的にも優れた人こそが、
チャンピオンになるべきだと改めて思った。
来年は41歳で、初防衛戦を迎える。
「まだまだガンバレ!西澤選手!」
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