インドでわしも考えた (集英社文庫)椎名 誠集英社このアイテムの詳細を見る |
妹尾河童氏の「河童が覗いたインド」の末尾に、
椎名誠氏が解説を寄せている。
椎名氏も貪るようにインド関係の本を読まれたそうだ。
その中で5冊ほど推薦しているが、
私が読んだ本が4冊入っていた。
また椎名氏は、堀田善衛氏の「インドで考えたこと」から
自分の本のタイトルを考え付いたそうだ。
もちろん、私はこの本も読んでいる。
そして椎名氏がイチオシのインド本が
「河童が覗いたインド」だそうだ。
さて、それではこの「インドでわしも考えた」について、
少し紹介してみよう。
1988年に2度目の渡印をした時の事が書かれている。
まず、この本の良いところは写真が多いところである。
それも人の写真が多い。風景も神様も動物も良いのだが、
人間の表情っていいじゃない。
それから、「瞑想」もネェ、「神秘」もネェ、
「幽玄」もネェ、「哲学的思想」もネェ、のである。
この旅の目的は・・・
「地上3メートルも浮かび上がるヨガの行者」を
探す事だった・・・。
ううむ・・。
良く解らん、が、インドである。
「地上3メートルも浮かび上がるヨガの行者」くらい、
いるに違いないのだ。
いや3メートルじゃなく、
もっと高く浮かび上がるヨガ行者だっているかもしれなのだ。
それが、インドなのである。
結局この旅では、見つからなかったのだけれど、
本気で見つけようと思っていたわけでもなさそうなので、
そのへんは・・どうでもいいのかもしれない。
解説に妹尾河童さんが書いているように、
先入観を持たずに旅に出るのが、
「体当たり的実感主義」の椎名さんのスタイルらしい。
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